治療前の眼圧はしっかり測りましょう(ベースライン)

2012.07.23

本日は白内障手術を3件行いました。
皆さん無事に手術を終えました。

当院では、手術の様子を見学できるように窓がついているので、希望の方には見てもらっています。
今回3件手術を行なったうち、見学希望の方は1組だけでした。
やっぱり手術を見るのは怖いのかもしれません。ただ、白内障手術は出血も少なくて比較的怖くないと思います(私が眼科医だからそう思うだけかもしれません)。

さて、今日も緑内障の話の続きです。

治療前の眼圧はしっかり測りましょう(ベースライン)



当院が開院して早2週間が経ちました。相変わらず白内障と緑内障の患者がとても多いです。白内障は手術すれば治るので、何も心配はいりませんが、緑内障の場合一旦進むと元に戻らないので注意が必要です。

先日来院された患者さんも、検査結果をお伝えしたところ「自分がこんなに悪いとは思ってなかった」と言っていました。緑内障治療は、理解するのが難しいので医師任せになりがちですが、病状を把握するのは大事だと思います。医師と患者で治療に対する姿勢が異なる原因になります。



さて、緑内障治療を開始する場合、すぐに点眼を開始する場合があります。だた、これでは、点眼薬がどのくらい効いているかを判断するのは難しいです。なぜなら、眼圧は体調、時刻、姿勢、その他ちょっとしたことで変化します。おそらく血圧も似たようなものだと思います。従って、一回計測するだけではあまり正確ではありません。



きちんと緑内障を治療しようと考えると、治療開始前の眼圧を正確に出すということが必要になります。3回程度計測した眼圧の平均を「点眼前の基準」とすることで、治療前の眼圧をより正確に評価します。これを「ベースライン眼圧」と言います。



緑内障点眼薬の中には「神経保護効果がある」と謳っているものもありますが、現在のところ緑内障進行を抑制できると証明されていることは「眼圧」だけです。したがって、緑内障の点眼がどのくらい効いているか、というのは、「もとの眼圧からどのくらい眼圧が下がっているか(下図)ということになります。

眼圧がどのくらい下がるか、ということは点眼の種類にもよりますが、点眼する人によってもかなり異なります。中には殆ど眼圧が下がっていない、ということも有ります。そういった場合には点眼種類を変更することも有ります。



39



眼圧計測の注意点ですが、眼圧は一日の中で変動しているため、いつも大体同じ時間で計測するのが大事です。眼圧が1日の中で変化するパターンは人によって異なりますが、多くの人は昼間眼圧が高めで、夜低いことが多いようです。ただし、夜に眼圧が高くなる人もおり、個人差が多いよ うです。また、立っているよりも寝ている方が眼圧が高いため、緑内障は寝ている間に進行しやすいとも言われています。



59



緑内障の点眼薬の効果ですが、1本あたり20-30%程度眼圧が下がると「効いている」と判断されます。そのため、計測時間が異なると、本当は効いてないのに「効いている」と判断されたり、逆に効いているのに「効いてない」と判断されます。そのため、なるべく受診の時間は揃えたほうが良いと思います。小山市 結城市 筑西市 栃木市 下野市 古河市 栃木市 白内障手術 緑内障手術 もりや眼科