ドライアイの新薬と今までの薬(ジクアスとムコスタ)

2012.11.05

本日は白内障手術を5件行いました。
皆さん無事に手術を終えました。

ドライアイの新薬と今までの薬(ジクアスとムコスタ)


先日テレビでドライアイの新薬についてやっていたのですが、当院では結構反響があって「新しい目薬を使いたい」という患者さんがいました。そこで、今回は新しい目薬のしくみと、使い心地、副作用などについて書こうかと思います。

もともと、涙は3つの層からできています。外側から油層、水層、ムチン層です。油は水分の蒸発を防ぎ、ムチンは水分が目の表面となじむ役割があります。

図1

従来の点眼薬は、水分を補給する治療でした。ヒアレイン点眼液0.1%は現在最も使用されているドライアイ点眼液です。保湿成分のある「ヒアルロン酸」によって、目の表面に水分を保持します。副作用が無いので、とても使いやすい薬です。0.1%だけではなく、0.3%の点眼液もあり、保湿能力が向上しています。しかし、濃い分だけ、ドロドロしています。値段は3割負担で1130円くらいです。(調剤料など別途かかります)

hyalein


ジクアス3%(有効成分:ジクアホソルナトリウム)という点眼液は涙液の水分とムチンの両方の分泌を促進する新薬です。従来の治療で改善しなかった重度のドライアイやドライアイによる視力低下を改善できます。まだ使用経験は多くないですが、患者さんの満足度は高い感じです。従来の点眼は保湿成分のヒアルロン酸のせいで、少しべたべたした使用感がありましたが、これはサラサラしていて良いと思います。診察時に涙が弾かれるような所見を認めた場合に特に有用だと思います。
ただ、うるうるすると言って点眼をやめた方もいらっしゃいました。
副作用は殆どありません。今まで使用した感じでは、「涙が出て困る」とか、何となく合わないという方が少しいらっしゃいました。また、理由は不明ですが、点眼して痛みを感じる方もいらっしゃいました(ただし、使い続けると痛みは亡くなったそうです)。その他のかたは、とても使いやすいと言ってくれます。

値段は3割負担で1200円程度です(調剤料など別途かかります)。
 

diquas


もう一つの新薬がこのムコスタ点眼液UD2%です。涙液のムチンを分泌させます。従来胃の粘膜を保護するお薬でした。従来の治療で改善しなかった重度のドライアイや

ドライアイによる視力低下を改善できます。

効果はかなりあるようですが、特徴のある点眼液なので、あらかじめ言っておかないとクレームが来そうです。

・にがい(点眼後しばらくすると口の中に苦味が広がります)

・かすむ(点眼液は白く濁っているので、点眼後5分程度かすみます)

・眼鏡が曇る(点眼液がまばたきで飛んで、眼鏡の内側につきます)

・目のふちが白くなる
・目やにが少しでやすくなる

・点眼後にビールを飲むとまずくなるが、みかんは甘くて美味しくなる
まだ私は使用経験が少ないのですが、重症のドライアイにもとても良く効くようです。また、使用し続けるほど効果があり、1ヶ月程度続けると効果を実感できるようです。私は1回点眼しただけなので、効果のほどはあまりよくわかりませんでした。 (苦味とかすみは良く実感できました。)値段は
3割負担で1か月分で1000円程度です(調剤料など別途かかります)。使い切りの点眼液のせいか、若干高めです。

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