オルソケラトロジーを試した方の経過

2013.08.20

本日は白内障手術8件行いました。(乱視用眼内レンズ1件)
皆さん無事に終わりました。

オルソケラトロジーを試した方の経過


当院では、オルソケラトロジーという特殊コンタクトレンズを扱っています。今回は、これを初めて試した人がどのようだったかを書こうと思います。

オルソケラトロジーの詳細は当院ホームページを参照してください。
https:/moriyaganka.com/myopia/#orthokeratology 


 


まず、オルソケラトロジー専用問診票に記入します。

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1-1で既往歴について書いていただいてます。オルソケラトロジーは、角膜の病気があると適応外になります。当院では、今までにドライアイがとても強くてオルソケラトロジーが使用できなかった方がいらっしゃいました。

また、現在までにコンタクトレンズの経験があるかどうかもとても大事です。オルソケラトロジーはハードコンタクトレンズですので、装用すると結構な異物感があります。特に、コンタクトの経験が無い方は、オルソケラトロジーを断念することもあるくらいです。1週間も装用しているとだんだん慣れてきます。

睡眠時間も結構大事です。寝ている間に装用するコンタクトレンズですから、装用時間が短いことになってしまいます。装用時間が短いと、近視矯正効果が十分に出ないこともあります。たまに、睡眠時間が4時間という方もいらっしゃいますが、そのような方には不向きです。6時間くらいあるとしっかり効いてくるという印象です。


さて、オルソケラトロジーの適応検査に来られた患者さんは、いくつかの検査をおこないます。その中でも、角膜形状検査はとても大事な検査です。


topo souyoumae

眼科以外の方にはなじみのない図だと思います。角膜の表面のカーブの強さを示しています。寒色系だと、カーブが弱く、黄色~赤になるとカーブが強いことを示しています。図では、角膜中央部が黄色いので、カーブが強いことを示しています。角膜の表面は光を強く曲げる役割をしますので、角膜中央部を平らにすることで近視を治すのがオルソケラトロジーです。

今回オルソケラトロジーを試した方の左目は、裸眼視力0.05で、近視の度数は-3.5Dでした。 

topo 1時間

オルソケラトロジーを1時間装用した後に角膜形状検査をおこないます。上の図は、装用前との差を表しています。緑色は矯正ゼロで、青色になると近視が弱まったことを示しています。角膜中央あたりで約-1.5D位の矯正効果が出ていることがわかります。また、きちんと角膜中央部分が矯正されているので、オルソケラトロジーがずれたりしていないことが分かります。これで裸眼視力は0.1 近視の度数は-2.5Dでした。

近視が少ない場合は、1時間の装用で視力が1.0以上出ることもありますが、近視が中等度以上ある場合は、近視がきちんと矯正されるまでに日数が必要がかかることが多いです。


コンタクトレンズが初めてということもあり、異物感が多かったので、装用し続けられるかを心配していました。今回は、当院のオルソケラトレンズを貸出しして、しばらく装用してもらうことにしました。

topo 2日後
これは
2日後の角膜形状検査の結果です。中心部の矯正量が増えています。中心部分で近視矯正量がやや少ないのが気になります。これで裸眼視力0.2 近視の度数は-1.0でした。


topo 1週間後
1
週間装用した後の角膜形状検査の結果です。中心部分はしっかりと矯正されていることが分かります。これで裸眼視力は1.2 近視の度数は-0.5でした。普段の生活では全く困らない視力になりました。当初はゴロゴロが強かったのですが、だんだん慣れてきたそうです。