もりや眼科

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市販の点眼薬いろいろ

2014.01.06

明けましておめでとうございます。
今年も分かりやすい記事を目指して細く長く頑張ろうと思います。

本日は白内障手術10件行いました。特に問題なく終わりました。

市販の点眼薬いろいろ

 眼科の外来をやっていると、時々聞かれるのが「市販の点眼はどれがいいのか」とか、市販の○○という点眼をしているが、これはどうなのか?ということです。
眼科の病気は素人が自己診断するのがとても難しいので、抗菌の点眼は自己判断で使ってもらいたくないというのが率直なところです。しかし、その他の点眼がどうなのか、正直あまり良く知りませんでした。
市販の点眼を全く知らないのも、眼科医としては良くないのかな、と思っていたところ、いくつかの点眼を試す機会をいただきましたので、思ったことを述べたいと思います。(あまり専門的な見解ではない部分がほとんどだと思います。)

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市販の点眼を調べたところ、種類がとても多いことにビックリしてしましました。
たとえば、サンテPCとサンテメディカル10の違いは何?と言われると回答に困ってしまいます。
その理由としては、点眼が1つの効果を狙っているわけではなく、多様の効果を狙っていることが挙げられます。

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上の画像はパソコン用の点眼の成分・効能を示したものですが、とても沢山の成分が入っていることがわかります。点眼薬の間で成分が重複しているものが沢山あります。
大体の点眼薬では
・ビタミンやタウリンなどの疲労回復
・コンドロイチンの角膜保護(ヒアルロン酸は処方薬では一般的ですが、市販薬で使っていないようでした)
・クロルフェニラミンマレイン酸塩(ヒスタミンブロッカー)などの抗アレルギー
・テトラヒドロゾリンはアルファ遮断薬で充血抑制
その他沢山の成分が一つになっています。最近緑内障では2剤の合剤が出たりしていますが、市販の点眼はもっとすごいのですね。冬の乾燥している時期にも効果がありますし、春の痒い時期にも効果があるようで、年中いつ点眼してもメリットがあるようです。もっとも、しっかりした効果を期待するのであれば処方薬を使ってください。

早速幾つかを試してみました。初めに選んだのはサンテFX V+。清涼感度5+というのに興味がでたので初めに試しました。(今考えると、他の点眼からはじめればよかった・・・)
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点眼して「来たー!」と言うつもりでしたが、あまりにスースーしすぎて「うぐぅ」と言ってしまいました。
刺激がない日常に退屈した人にはとてもお勧めです。私はこのスースーが好きですが、妻は苦手のようです。やはり男性向けに開発された点眼なのでしょうね。

そのあとにサンテFXネオ(清涼感5)、サンテ40クール(清涼感4)を点眼しましたが、スースーが物足りなく感じてしまいました。初めにここから点眼していれば良かったのかも知れないです。
他の点眼も、ある程度メントールが入っていてスースーするものが多い、というのは知りませんでした。スースーが苦手な人は気を付けないといけないかもしれません。

当院スタッフにとても人気だったのがサンテボーディエという点眼でした。
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こんなデザインの点眼薬は初めて見ました。女性はこのデザインで心を掴まれてしまうのでしょうね。実際とても売れているようです。
「良い香りがする」とスタッフが言っていましたが、私は鼻が利かないので良くわかりません。点眼するとわずかにスースーしました。

その他、合計10種類くらいの点眼を試してみましたが、「スースーするかどうか」位しかわかりませんでした。利き酒を点眼でやるのはとても難しいですね。ただ、いろいろ試したあとで、眼の重たい感じがとても楽になっていました。どの点眼が効いたのかわかりませんが、どの点眼でも効くのだと思います。
「特定の疾患を治す」というわけではなく、日常生活で目を楽にしたいという目的で使用する場合、市販薬はとても良いと思います。










 

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