もりや眼科

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副作用があっても自己判断で点眼をやめないで

2014.03.17

本日は白内障手術を9件、霰粒腫摘出術1件行いました。
かなり重症のIFISの方もいらっしゃいましたが、無事に手術ができました。
IFISについてはこちら

今日は新しいORT(視能訓練士)が入職しました。
これで当院のORTは2名になります。さらに質の高い検査を提供できればと思います。

副作用があっても自己判断で点眼をやめないで

 

緑内障の診療をしていると困ることが時々あります。それは点眼薬をしっかりつけてくれないことです。緑内障は病状を理解するのが難しい病気なので、こちらが「重症の緑内障だ」と思っても、患者さんは気楽にしていることも良くあります。

 

先日あった話ですが、80歳くらいの患者さんが「最近見えにくくなったが、白内障があるかどうか診てほしい」ということで受診しました。確かに白内障は少しあるものの、両目とも視力は1.0。しかし、眼底検査を行うと視神経がかなり傷んでいるようでした。

視野検査を行うと、こんな視野が。


 無題

黒い部分は見えていないということなので、かなり進んだ緑内障と言えます。眼圧は17mmHgで、いわゆる「正常眼圧緑内障」です。それでもしっかりと眼圧を下げないと、緑内障の進行を抑えることができません。そのため、眼圧を下げる効果の高い3種類の点眼薬を処方をしました。しかし、私が感じた危機感は患者さんにうまく伝わっていなかったようでした。1か月後受診時には「まぶたの調子が悪かったから点眼してなかった」とおっしゃっていました。

緑内障が軽ければ、点眼を変更することもできるかもしれませんが、この方は点眼できるものをすべて使用していたので、点眼を減らすことしかできません。点眼を減らすということは、緑内障を抑える力が弱くなるということを意味するので、できればつけてもらいたいのです。もちろん、まぶたが腫れぼったくなるのは嫌かもしれませんが、失明のリスクを考えれば点眼を続けざるを得ないと思うのです。

なんとか自分の病状を理解してもらうべく、色んな方法で啓蒙しています。ブログ始めたての時に話した、盲点のチェックも時々患者さんに試したりしています。


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