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緑内障点眼薬について(プロスタグランジン系点眼薬)

2012.07.27

今週末は小山花火大会があります。かなり盛り上がるようで、小山市内が人だかりになるようです。
前夜祭である土曜日もかなり盛り上がると聞きましたが、院外がどれだけ賑やかになるか、気になります。
今回からは緑内障の薬についてです。自分のつけている薬がどれなのか、どのような効果・副作用があるのかを知って欲しいと思います。

緑内障点眼薬について(プロスタグランジン系点眼薬)

 

緑内障になって、初めて点眼薬を処方されるとき、プロスタグランジン系の目薬(PG薬)を処方されることが多いと思います。「プロスタグランジン系」なんて専門用語が出てくるととっつきにくい感じがあるとは思いますが、緑内障治療で大事な用語なので、覚えていただきたいところです。

 

主な薬としては、タプロス、ルミガン、トラバタンズ、キサラタンがあります。

 

タプロスルミガントラバタンズキサラタン

 

プロスタグランジン系点眼薬の特徴

 

プロスタグランジン系点眼薬は、目の中の水(房水)が出やすくなる薬です。下の矢印の部分から水が出ていきます。

 

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1日1回の点眼

  1日1回の緑内障点眼薬は現在のところこれだけです。他の緑内障点眼薬は12-3回点眼しますが、意外と大変です。特に、3回点眼の場合、日中外に出かける


治療前の眼圧はしっかり測りましょう(ベースライン)

2012.07.23

本日は白内障手術を3件行いました。
皆さん無事に手術を終えました。

当院では、手術の様子を見学できるように窓がついているので、希望の方には見てもらっています。
今回3件手術を行なったうち、見学希望の方は1組だけでした。
やっぱり手術を見るのは怖いのかもしれません。ただ、白内障手術は出血も少なくて比較的怖くないと思います(私が眼科医だからそう思うだけかもしれません)。

さて、今日も緑内障の話の続きです。

治療前の眼圧はしっかり測りましょう(ベースライン)



当院が開院して早2週間が経ちました。相変わらず白内障と緑内障の患者がとても多いです。白内障は手術すれば治るので、何も心配はいりませんが、緑内障の場合一旦進むと元に戻らないので注意が必要です。

先日来院された患者さんも、検査結果をお伝えしたところ「自分がこんなに悪いとは思ってなかった」と言っていました。緑内障治療は、理解するのが難しいので医師任せになりがちですが、病状を把握するのは大事だと思います。医師と患者で治療に対する姿勢が異なる原因になります。



さて、緑内障治療を開始する場合、すぐに点眼を開始する場合があります。だた、これでは、点眼薬がどのくらい効いているかを判断するのは難しいです。なぜなら、眼圧は体調、時刻、姿勢、その他ちょっとしたことで変化します。おそらく血圧も似たようなものだと思います。従って、一回計測するだけではあまり正確ではありません。



きちんと緑内障を治療しようと考えると、治療開始前の眼圧を正確に出すということが必要になります。3回程度計測した眼圧の平均を「点眼前の基準」とすることで、治療前の眼圧をより正確に評価します。これを「ベースライン眼圧」と言います。



緑内障点眼薬の中には「神経保護効果がある」と謳っているものもありますが、現在のところ緑内障進行を抑制できると証明されていることは「眼圧」だけです。したがって、緑内障の点眼がどのくらい効いているか、というのは、「もとの眼圧からどのくらい眼圧が下がっているか(下図)ということになります。

眼圧がどのくらい下がるか、ということは点眼の種類にもよりますが、点眼する人によってもかなり異なります。中には殆ど眼圧が下がっていない、ということも有ります。そういった場合には点眼種類を変更することも有ります。



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眼圧計測の注意点ですが、眼圧は一日の中で変動しているため、いつも大体同じ時間で計測するのが大事です。眼圧が1日の中で変化するパターンは人によって異なりますが、多くの人は昼間眼圧が高めで、夜低いことが多いようです。ただし、夜に眼圧が高くなる人もおり、個人差が多いよ うです。また、立っているよりも寝ている方が眼圧が高いため、緑内障は寝ている間に進行しやすいとも言われています。



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緑内障の点眼薬の効果ですが、1本あたり20-30%程度眼圧が下がると「効いている」と判断されます。そのため、計測時間が異なると、本当は効いてないのに「効いている」と判断されたり、逆に効いているのに「効いてない」と判断されます。そのため、なるべく受診の時間は揃えたほうが良いと思います。小山市 結城市 筑西市 栃木市 下野市 古河市 栃木市 白内障手術 緑内障手術 もりや眼科 


眼圧の仕組み

2012.07.17

開院以来、小山市だけではなく、結城市や筑西市、遠くはつくば大学で診ていた患者さんまで来院していただいております。遠くから来ていただいて非常にありがたいと思います。
来週からは手術も始まるので、しっかりとこなして行きたいと思います。




眼圧の仕組み



目の中には「房水」と呼ばれる水が入っています。房水の水圧の事を「眼圧」といいます。例えて言うなら、ボールの中に入れる空気の圧力のようなものです。緑内障治療では、眼圧をいかに管理するかが大事ですから、まずは眼圧を理解することが重要です。
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房水は、目の前のほうで作られたり、排出されています。上の写真の赤い部分を拡大したのが下の図です。



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 ①房水は虹彩(目の茶色い部分)の裏にある、毛様体(上の図:赤い丸の部分)で作られます。

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 ②作られた房水は、赤い矢印のように、瞳孔から虹彩の前に出てきます。

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③最終的に房水は、赤い矢印の部分から目の外に出ていきます。



眼圧は①の房水産生量と③の房水排出量のバランスで決まってきます。房水が目の中を正常に流れていれば、眼圧は正常に保たれますが、この経路のいずれかに障害があると眼圧が上昇します。眼圧が上昇すると視神経が障害をうけて、緑内障が進行します。



眼圧が上がる病気や、緑内障の治療方法の説明は大体①から③を使って説明できますが、それぞれ後日一つづつ説明していきたいと思います。


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緑内障になりやすい人(緑内障のリスクファクター)

2012.07.12

緑内障になりやすい人(緑内障のリスクファクター)

私が外来で緑内障患者を診療していて、良く聞かれることがあります。
「血圧が高いから緑内障になったのか?」
「緑内障は遺伝するのか?」
「母が緑内障なので、自分も緑内障になりやすのではないか?」
実際にこのような質問をする患者さんは、身の周りに進行した緑内障の方がいらっしゃることが多く、「自分も同じようになったらどうしよう」と強く心配していることが多いです。
このような方にはなるべく正確な情報を伝えたいところですが、実際には、どうなのでしょうか?

緑内障は多因子疾患(原因が一つではない病気)と言われています。
緑内障は眼圧が最も大きな要因であることが知られていますが、実はそれだけではありません。
視神経の血流、近視の程度、全身病(糖尿病など)、遺伝なども関係があると言われています。

眼圧についてですが、眼圧が21mmHg以上になると、緑内障になりやすくなると言われています。
大まかに言うと、下の通りになります
・眼圧が24mmHg以上の人は、16mmHg以下の人と比べて10倍以上緑内障になりやすい
・眼圧が25mmHg以上の人は、20mmHg以下の人と比べて5倍以上緑内障になりやすい
これらの結果は海外の報告なのですが、日本では眼圧が21mmHg以下で緑内障の有病率が多い事がわかっています。

眼圧が21mmHg以下で緑内障になった場合、「正常眼圧緑内障」と言われていますが、その場合でも眼圧を下げたほうが緑内障が進行しにくいことがわかっています。
・正常眼圧緑内障は、眼圧を下げないでいると、5年間で60%の患者は緑内障が悪化する。
・正常眼圧緑内障の場合、もとの眼圧より30%眼圧を下げると、5年間で80%の患者は緑内障が進行しない。
結局のところ、はじめの眼圧が高かろうが低かろうが、眼圧を下げたほうが良いということになります。
眼圧を下げる方法については、また別で書こうと思います。

遺伝については、特殊なタイプの緑内障以外であれば、遺伝の影響はそう強くない印象です。
・双子の場合、一方が緑内障を発症していると、もう一人にも10%の割合で緑内障
・緑内障の患者は16%の割合で家族内に緑内障がいる
外来では、家族内に2人以上の緑内障患者がいなければ、そんなに心配しすぎなくても良いですよ。と言っています。
たまに緑内障をチェックする事さえ怠らなければ、過度に心配することもないと思います。

血圧に関しては、なんとなく血圧が高い人は眼圧が高くなりそうなイメージですが、実際はそうではありません。
目の中の水は「房水」と呼ばれていますが、これは「血液の透明な成分が目の中に入ってくる」訳ではなく、
目の中の細胞(毛様体無色素上皮)が血液をもとに作り上げたものです。
ですから、血圧が高くなったからと言って、房水が沢山作られるというわけではありません。
血圧が高くても、逆に低くても緑内障になりやすくなるという報告はありますが、そんなに強くは関係していません。ですから、緑内障の患者さんに「緑内障ですから血圧を下げましょう」と指導することはありません。

その他には、高齢、女性、偏頭痛があると緑内障になりやすいと言われています。
当てはまる人は、一度緑内障の検査をしても良いかもしれませんね。


ものが見える仕組み(緑内障での視野の欠け方)

2012.07.10


ものが見える仕組み(緑内障での視野の欠け方)


私たち眼科医は、患者さんに目の仕組みを説明するとき、良くカメラに例えます。目の中には網膜(もうまく)と言って、カメラのフィルムに相当するものがあります。(下の写真の黒矢印の部分です。)


網膜
目に入った光が網膜に当たることで光を感じることが出来ます。下の図のように、下から入ってきた光は、上の方の網膜に当たることになります。ですから、視野検査で下の方が見にくい、という結果が出た場合、網膜の上の方が傷んでいるということになります。

写真 12-07-10 19 34 56


網膜は文字通り「膜」ですが、実は神経線維の集まりです。網膜の神経は、下の図の黄色の矢印のように視神経に向かって伸びています。網膜にある動脈(赤色)、静脈(青色)とほぼ同じように神経線維が伸びています。

写真 12-07-10 22 16 53


下の図は、緑内障の人の視野検査の結果です。緑内障の視野は、このように水平線でくっきりと境界線ができることがあるのが特徴です。網膜神経線維は視神経よりも上と下で別々の神経ですからこのような境界線が生じます。水平線より上側の視野が欠けた場合、網膜の下側(図の黒で囲った部分)が障害されているということになります。



 

 緑内障の視野緑内障の視野1

 


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