もりや眼科 平成27年6月の手術実績
2015.06.29 手術実績
もりや眼科 平成27年6月の手術実績
白内障手術 66件
硝子体手術 8件
霰粒腫摘出術 9件
後発白内障に対するレーザー治療 6件
網膜レーザー光凝固術 9件
翼状片手術 1件
虹彩光凝固術(閉塞隅角緑内障に対するレーザー) 5件
涙点プラグ挿入術 4件
この7月 いよいよもりや眼科も3周年になります。あっという間ですね。当初は空いていた待合室も結構混雑するようになってきました。今後も最先端の医療を提供できるよう、日々精進したいと思います。
前から時々思う事なのですが、目の手術となると申込みに勇気が要るのでしょうね。本来手術に望ましいタイミングよりも手術時期が大幅に遅れてしまう方が時々いらっしゃいます。当院では緊張をほぐす薬や鎮静薬を使用したり、手術中に多くお話することでなるべくリラックスして手術を受けてもらえるようにしています。
若い人の白内障
2015.06.29 白内障
若い人の白内障
本日は白内障手術10件(乱視用レンズ2件)
眼窩脂肪ヘルニア1件
無事に終わりました。
まだ50代なのに、白内障で視力が下がっている人がいました。
白内障といっても、水晶体全部が濁っているわけではなく、中心部(青い矢印の先)だけ濁っていました。水晶体の嚢(ふくろ)を丸く切る作業は若干やりにくかったですが、それだけでなく、水晶体を支える筋肉も弱くなっていました。高齢の方で弱くなることは良くありますが、若い人で弱くなっている場合は外傷やアトピーなどが原因の事が多いです。今回片目だけ白内障になったことを考えると、昔怪我でもしたのかもしれません。筋肉を切らないようにやさしく丁寧に手術したので無事に終えることが出来ました。明日視力がでるかどうか楽しみです。
新しい多焦点眼内レンズ (Lentis)レンティス
2015.06.22 白内障
本日は白内障手術11件(乱視用レンズ 2件)
霰粒腫切開術1件
無事に終わりました。
当院で次世代の多焦点眼内レンズ LENTIS(レンティス)が使用できるようになります。
現在主流である多焦点眼内レンズの問題点の一つはコントラスト(くっきり度)が減ること、夜間にひかりがにじんでしまうことでした。これを減らしたものがレンティスです。一枚のレンズの中に遠くにピントが合う部分と近くにピントがあう部分があります。一見遠近両用メガネのようですが、視線をずらさなくても自然な感じで遠くも近くも見えるようになります。
通常であれば、眼内レンズは0.25Dごとの度数でもっとも近いレンズを選んで使用するのですが、このレンティスは0.01Dごとの受注生産となっています。そのため、他のレンズと比較してピントがばっちり合いやすいという特徴もあります。乱視用のレンズも、角度も1度単位、乱視の度数も0.01D単位で調整することができます。
このレンズは日本国内では認定されていないレンズになるため、先進医療特約が使用できないのが残念なところです。県内ではこのレンズ使用できる施設が殆どないのですが、より多くの選択肢が提示できるようにしたいと思います。
手術の報告だけ
2015.06.15
本日は
白内障手術11件(うち入院1件)
霰粒腫2件
眼瞼内反症手術1件
無事に終わりました。
当院では両眼白内障手術を行っている関係上、手術直後の視力がなるべく出るように注意して手術をしています。それでも散瞳状態なので「すごくはっきり」とまではいかないはずなのですが、今回手術した人は、手術のベッドが起き上がった段階で、向かいの壁にある時計の数字を読んでいました。結構細かいのですが・・
今週末新しい多焦点眼内レンズの勉強会に行ってきます。なるべく多くの種類のレンズを使用できるようにして、選択肢が多くなるようにしたいと思います。
廃用症候群(入院すると体力が低下します)
2015.06.08 白内障
本日は白内障手術10件(乱視用レンズ3件)
霰粒腫切開術1件
無事に終わりました。
廃用症候群(入院すると体力が低下します)
私は趣味でジョギングをするのですが、とある本によると3日走らないと体力が急激に落ちるそうです。若い人でもお年寄りでも、1日をベッドの上で過ごしてしまうと、どこも体を動かさなくなってしまいます。健康な人であっても、ベッドで1週間安静にしていると足の筋力は20%、2週間で40%も低下して体中の関節が固くなったり、歩行が困難になると言われています。これらは過度な安静が原因で、場合によっては認知症や精神症状なども生じやすくなってしまいます。
当院でも時々「認知症だから入院したい」と言われることがあります。もちろん、手術後家族の送迎が難しい場合は入院も仕方がないのですが、環境の変化によって認知症が悪化してしまう事もあります。また、入院のベッドには徘徊防止柵がないため、あまり徘徊が多いようだとスタッフが対応しきれないこともあります。
廃用症候群や認知症を予防するためにも、住み慣れた環境を変えないことが患者さんにとって望ましいとされています。単純に「入院させて病院に任せていれば安心」というわけではありません。
現在当院での白内障手術は創口がとても小さく、早期の社会復帰が可能です。ですから、(程度にもよりますが)軽度の認知症がある方の場合、日帰り手術というのも良い選択だと思います。