もりや眼科ブログ

森谷充雄の眼科ブログ

ICL手術後半年の経過

2018.10.01

本日は白内障手術14件、翼状片手術3件実施しました。無事に手術を終えました。

ICL手術後半年の経過

当院のICLの記事が良く見られている様なので、かなり前に手術をした症例を振り返りました。約3年前に手術をした方が2名いて、そのうち1名は術後2年目の検診から来なくなってしまった(視力は1.5でした)が、もう一人は2年目の検診に来てくれました。もうすぐ3年目の検診で来てくれるはずです。

この方ですが、40代前半のトラック運転手

手術前両眼ともに-13Dのとっても強度な近視がありました。

手術前裸眼視力 右0.03 左0.04でした。

手術後(当日)右0.5 左0.5(ピンホールレンズを使用すると右1.2 左1.5)

術後3日目 右1.0 左1.2

1年目 右2.0 左1.2

2年目 右1.5 左1.2

レフと呼ばれる近視や遠視の度合いが手術後殆ど0のまま手術後2年間安定していました。レーシックは手術後近視が徐々に戻ると言われているのですが、ICLはそれがありません。

この方夜間運転することが多いようですが、ICL特有の合併症である光輪はあまり気にならないと言う事でした。

私は手術を行って1年半たちますが、特に問題なく生活出来ています。手術を受けたのが懐かしいです。(下のリンクは体験記です)https://www.moriyaganka.com/blog/icl%e6%89%8b%e8%a1%93%e3%82%92%e5%8f%97%e3%81%91%e3%81%be%e3%81%97%e3%81%9f%e2%91%a0.html/

最近3件ほど申し込みがありました。快適な視力が出るよう頑張ります。

 


ICLの術後経過

2018.09.10

本日は白内障手術を13件行いました。(うち多焦点レンズ3件、乱視用レンズ2件)

無事に終わりました。

ICLの術後経過

本日受診したICL術後3ヶ月の患者さんが毎回私にラブレターを送ってくれるのがとても嬉しいので、掲載の許可を頂きました。

ICLは単純にコンタクトや眼鏡が外れる手術・・とは私は考えていません。

この手紙を書いた人と同じ意見で、何をするのにも楽になります。近視は病気ではないとは言うけども、実は日常的にこんなに不自由をしていたという事が分かります。私も良く子どもとプールに行くのですが、今まで水泳していても何も見えないのでその分楽しさが減っていました。温泉も同様です。

レンズも水晶体から良い程度の距離離れています。

裸眼視力も両眼で1.5でした。

 


ICL術後経過

2018.06.20

本日は白内障手術を12件行いました。(乱視用レンズ1件、多焦点レンズ1件)

無事に手術を終えました。

ICL術後経過

今月ICL手術を行った方から、お手紙を頂きました。名前を消して公開して良いという許可を頂いたので、掲載させていただきます。手術を行う側としては、患者さんが感じたことをなるべく多く知りたいと思っています。術後視力がいくつからいくつまで増えた、というデータは比較的簡単に手に入るのですが、患者さんがどう感じたかは言っていただかないと分かりません。今後の診療の参考にしたいと思います。

術前視力

RV = 0.01(1.2p×S -8.00D) 
LV = 0.01(1.5×S -7.25D) 

両眼ともに、眼鏡なしだと0.01でした。近視の程度も強いです。

 

術後視力

RV = 1.5×ICL
LV = 1.5×ICL

眼鏡なしで両眼とも1.5の視力がでています。


ICLの取り扱い度数が増えました

2018.05.07

本日は白内障手術を14件実施しました。(うち、多焦点1件、乱視用レンズ8件)

本日は乱視用レンズを使用する方が目立ちました。特に、3Dを超える強い乱視の方が何名かいたので、乱視軸合わせは特に慎重に行いました。明日の視力検査が楽しみです。

ICLの取り扱い度数が増えました

近視を治す手術であるICLですが、国内で認可されている度数と言うものがあります。-3Dから-18Dまでです。これで大抵の方の近視を治療することが出来ます。一方で、もっと近視が強い方や、遠視の方に対するレンズは国内では認可されていません。

実は、海外では作製されているので、個人輸入をすれば使用できるのです(ちなみに、ICLは医療器具なので、医師免許がないと関税を通過できません)。今回当院では、海外のICL会社と契約を結んだので、国内で作成されていない度数のICLも使用できるようになりました。なんと、-18.0Dから+10.0Dまで、乱視は6.0Dまで対応しています(下の図参照)。ただ、これらの度数はHole ICLではなく、穴の開いていないレンズになります。そのため、手術1週間以上前にレーザーで虹彩切開を行う必要があります。価格も、通常当院で行っているICLよりも若干割高になるのでご了解ください。

 


ICLの手術の様子

2018.03.19

本日は白内障手術16件、翼状片手術1件を行いました。(うち乱視用レンズ3件)

皆さん無事に手術を終えました。

3月8日は、岩崎先生の涙道外来がありましたが、この日は6件の涙道内視鏡を行いました。半日で外来も相当数こなして、この件数なので驚きです。反響が大きくてなかなか予約が入らなくて申し訳ありません。

ICLの手術の様子

最近当院ではICLの手術の申し込みが増えています。私のように、ICLで快適ライフを送れる人が増えたら嬉しいです。

手術自体は難しいものでは無くて、むしろ術前検査をしっかり行うのが重要だったりします。

まず、約3ミリの傷をつけます。あと、1ミリの小さい傷も別につけます。

金属製の細い管から、ゼリーのような物質(粘弾性物質)を入れます。これで目がぺちゃんこになりません。

インジェクターという専用の道具を用いて、レンズを眼内に入れます。折りたたまれたレンズが見えます。

眼内に入ったレンズは、すぐに広がります。でも、レンズは虹彩の上にあるので、レンズの足を虹彩の下に入れる必要があります。

先の丸い棒を用いて、レンズを虹彩のしたに入れます。左下の足はもう虹彩の奥に入っていて、これから右下の足を入れるところです。4か所とも虹彩の奥に入れます。

ゼリーを吸い取って、瞳孔を縮める薬を使って手術が終わりです。

今回の手術は6分でした。丁寧にやっているのでだいぶゆっくりですが、それでもこれくらいで終わります。通常4-10分くらいでしょうか。

 

 


目の中に入ったICL

2017.11.14

今回は白内障手術15件行いました。

無事に手術を終えました。

目の中に入ったICL

近視矯正手術であるICL(眼内コンタクトレンズ)は、4つのサイズがあります。

これは近視の程度とは関係なくて、目の大きさでレンズの大きさを決めます。レンズが小さいと目の中での固定が悪くなり、乱視用レンズが回転しやすかったり、水晶体とICLが接近しすぎてしまう可能性があります。逆にレンズが大きいと水晶体とレンズが離れすぎて、虹彩をおしあげてしまう原因になることがあります。前房と呼ばれる、虹彩と角膜の間のスペースが狭くなると眼圧が上がりやすくなるとも言われています。洋服のサイズと似ていて、適切なサイズを使用することが大事です。

今回CASIAという新しい機械を使って、私の目の断層写真を撮ることができました。

左が左目、右が右目の写真です。Vaultというデータがあるのですが、これはICLのレンズ後面と水晶体前面までの距離です。私の場合、右587μm、左772μmでした。これは適切な範囲内だと思います。


ICL術後経過

2017.09.27

今回は白内障手術11件

無事に終わりました。今週後半から私用とヨーロッパ白内障屈折矯正学会に参加するため、しばらく不在になります。代診での対応となりますのでご了解ください。

ICL術後経過

当院で行っているICL手術は、みなさんとてもよろこんでいます。私も手術を受けて半年たちますが、とても快適です。もう眼鏡については存在を忘れてしまうほどです。一方で、勝手に手が顔に行ってしまったりもします。眼鏡を触る癖がとれないのですね。

今回、術後アンケートに協力してくれた人がいたので、紹介したいと思います。比較的遠方からお越しいただいた方です。喜んでいただけるのはとても嬉しいですね。ちなみに、当院のスタッフはとても優しいので、その点でもリラックスして手術を受けて頂けると思います。

 


ICLの術後経過

2017.08.28

本日は白内障手術5件

眼瞼内反症手術1件を行いました。

ICLの術後経過

最近ICLの症例数が増えてきました。最近も行ったので、その術後経過について紹介したいと思います。

もともとの視力ですが、
RV = 0.04(1.0×S-12.25D:C-0.75D Ax 90)
LV = 0.04(0.9×S-12.50D:C-0.75D Ax 95)
眼鏡なしだと両眼とも視力0.04、大変強い近視がありました。

下は手術後の写真です。虹彩の奥にレンズが入っています。レンズは透明なのでほぼ見えませんが、レンズの中央に開いている穴が見えます(赤矢印)

同じ目を違う観察方法で見たのがしたの写真です。レンズの穴が分かります。また、水晶体と少し間があいていて、これをボールトと言います。この隙間があることで白内障にならないのです。

 

術後1週目の視力ですが、
RV = 1.5×ICL
LV = 1.5×ICL

眼鏡なしで1.5見えています。とても良好です。ご本人もとても喜んでいました。

お話を伺うと、レンズの穴があるのは感じるようです。対向車のライトが気になると言っていました。

 


ICLで近視を治す

2017.07.29

今週は白内障手術15件行いました。

皆さん無事に手術を終えました

ICLで近視を治す

私自身がICL手術経験者ということもあって、最近ICL手術希望の方が時々いらっしゃいます。

私は今日は眼科医向け、明日は一般市民向けで口演をします。ICL手術を経験した眼科医はなかなかいないと思いますので、体験談をお話しようと思っています。

市民講座もありますので、よろしければ参加してください

http://www2.c-linkage.co.jp/mihn/2017/

先日もICL手術を行った人がいました。20歳代の方です。とても強い近視があり、まさにICLの適応でした。乱視のない球面レンズで視力がでますよ、という検査結果でした。乱視の角度調整がないのは手術をする側としては大変楽です。

手術の前の視力ですが

RV = 0.03p(1.2×S-13.75D) 
LV = 0.03(1.2×S-12.75D) 

これは、眼鏡なしの視力は右も左も0.03で、眼鏡を使うと1.2になる。そのために-13.75Dと-12.75Dのレンズが必要です、と言う事を示しています。-6D以上が強度近視ですから、大変強い近視があるという事になります。

適応検査では全く問題なし、と言う結果でした。

手術翌日はやや遠視気味でしたが、3日後の検査では

RV = 1.5×ICL(1.5×S+0.50D)
LV = 1.2×ICL(1.5×S-0.25D)

ばっちりよく見えているようでした。私の場合は光を見ると輪っかがかかって見える現象があったのですが、この方には内容でした。術後痛みも無くて大変経過良好でした。

術後の写真ですが、レンズがきれいなので良く診ないと分かりません。レンズ中央の穴は分かると思います。

 

 

 


ICL手術を受けました②

2017.03.07

本日は白内障手術12件

無事に終わりました。

ICL手術を受けました②

今までは私一人でクリニックをやっていたのでなかなか休みをとることができなかったのですが、今回代診の先生にお願いして2日間お休みをいただきました。
手術したらしばらく運動できないので、前日はしっかり走りこみました。術前から抗生剤の点眼を行うのですが、1日4回でも結構面倒でした。
今回は上野にある吉野先生に手術をお願いしました。
http://www.yoshino-eye-clinic.com/
受付をして、しばらく待合室で待っています。数回散瞳剤の点眼をします。その合間に診察室に呼ばれて、マーキングを行いました。
私の乱視がとても多いので、しっかり角度を合わせる必要があります。今回の手術の肝と言って良い部分だと思います。
普段手術室内では術者の立場でしたが、患者さんの立場になるのが新鮮でした。
目を良く洗浄して、ドレープ(清潔な布)をかけて開瞼器で目を開きます。点眼麻酔が良く聞いているので全然痛くありません。
顕微鏡の光はまぶしかったのですが、次第に慣れてきました。助手が私をのぞき込んだり、目が乾かないように水をかける様子はしっかり見えました。
角膜に約3ミリの創口を作るときは全然感じませんでした。その後に粘弾性物質を入れたり、眼内レンズを入れているのは何となくわかりました。
レンズを虹彩の奥に固定する際には「水晶体が押されている感じ?」がしました。痛いというわけではないのですが、今までに感じたことのない感じです。
その後粘弾性物質を洗浄するときは全く痛くありませんでした。
いきんでいると術者がやりにくいことは知っているので、なるべく力を入れないようにしていました。
手術時間は5分くらいでしょうか?あっという間でした。

両眼の手術なんで、同じことをもう一度繰り返して手術終了です。
手術後に診察を行って、レンズの位置関係を確認します。レンズが水晶体からわずかに離れていることを確認して終了です。
帰宅時はもちろん眼鏡をつけていないのですが、まずまずの見え方でした。しかし、散瞳もしているのですごくはっきりしているわけではありません。
少し遅い昼ご飯を食べながら帰途につきました。

初めの3日間はレンズが入っている違和感のようなものを感じていましたが、その後はなんともありません。痛いという感じではありませんでした。
LEDの光が視界の外から入っていると、丸いキラキラしたリングが見えます。「これがHole ICLの穴なんだ」と思いました。特に邪魔になるほどではなくて、夜間の運転も問題ありません。
4歳と2歳の子供は、私が眼鏡を付けていない状態にすぐ慣れたようです。2歳の娘は朝「お父さん起きて」といいながら眼鏡を投げつけてきていたのですが、その危険もなくなりました。

今まで使用していたフレームを使用して、度数の入っていないレンズに入れ替えました。装用してみると見え方に違和感がありました。近視用のレンズは凹レンズなので、物が小さく(広く)見えます。一方で度数のないレンズはそのままの大きさなので、その違いでしょうか。
自分の雰囲気が変わらないように、外来中はなるべく眼鏡をかけるようにしています。
ICL手術ではコントラスト「色の濃淡」が鮮やかになると聞いていましたが、想像以上です。とても良い手術だとおもいました。
手術費が高いのはネックですが、近視で悩んでいる方には、この良く見える世界を体験してほしいなと思いました。まるで別世界です。

手術のリスクについては、どうしても敏感になると思います。一番のリスクは度数ずれ、乱視矯正不足でしょうか。といっても、私の場合はぴったり合いました。大きくずれることは考えにくいです。次に感染症でしょうか。かなり稀だと思いますが、ゼロではないです。白内障、眼圧上昇も稀ですがリスクだと思います。そのあたりをどう考えるか、ということになると思います。

ICL手術を受けました③