もりや眼科ブログ

森谷充雄の眼科ブログ

涙道内視鏡外来が盛況です

2018.07.23

本日は白内障手術を14件行いました(うち多焦点2件)

皆さん無事に手術を終えました。

涙道内視鏡外来が盛況です

今年から始めた涙道内視鏡外来ですが、現在予約がなかなか入りにくい状態になっています。もともと奇数月で岩崎先生に来ていただく予定だったのですが、急遽6月と8月にも来ていただくことになりました。

さすが、内視鏡のベテランだけあってかなりの難症例でもすすっと内視鏡を入れるのは本当に見事です。

内視鏡を使ってシリコンチューブを入れるとこのようになります。

この状態で2ヶ月ほどチューブを入れたままにします。2週間毎に水を通してお掃除をします。

チューブを取った後も、再閉塞しないように月に一度通水をします。現在の所ほとんどの人は涙道の閉塞がなおってハッピーになっています。わざわざ群馬から当院まで来てくれるのは有り難い事です。


涙道内視鏡外来始めました

2018.01.24

今回は白内障手術16件(うち乱視用レンズ6件)

無事に手術を終えました。

涙道内視鏡外来始めました(流涙を治す処置)

1月11日より、涙道内視鏡専門医である岩崎先生を招聘して涙道外来を実施しました。

当日に手術の同意を得られた3名に関して、涙道内視鏡を実施しました。

実際の処置中の写真は撮れませんでした。道具の量が半ばないです。準備もかなり大変でした。準備で奔走してくれたスタッフありがとうございました。

岩崎先生の手技は非常に手慣れたもので、再閉塞の症例もあっというまに処置を行っていました。1症例5分程度だったと思います。

岩崎先生は技術が高いだけでなくて優しい性格なので、他の眼科医からも評価が高いです。そのため、他院からの紹介予約も多く入っていて3月8日分の予約もいっぱいです。現在の予約は5月になります。涙道外来を開始すると告知した後の反響が大きく、需要が多いのが良く分かりました。

涙道内視鏡で涙道を開放した後、再閉塞しないようにシリコンチューブを挿入します。手術後は2週間毎に涙道を洗浄し、2ヵ月後にチューブを抜去します。


涙道外来を始めます

2017.10.26

今回は白内障手術を15件行いました。

無事に終わりました。

涙道外来を始めます

来年1月11日から、2か月ごとで涙道外来を行います。担当は岩崎明美(いわさきあけみ)先生です。この分野の専門家は全国的に少ないのですが、涙で困っている患者さんはとても多いです。そのため、十分な治療を受けられていない患者さんが多くいると思います。

この涙道外来は完全予約制となっていますので、あらかじめ電話で予約を取ってください。

 

 


結膜弛緩症の治療で流涙が治る

2016.07.26

今回は白内障手術14件

皆さん無事に手術を終えました。

結膜弛緩症の治療で流涙が治る

結膜弛緩症の記事は今まで何度か書いたのですが、今回もとても患者さんが喜んだので記事にしたいと思います。

75歳女性の方なのですが、両目とも涙がでるという訴えがありました。

診察で、あまった結膜がはっきり見えます。

弛緩症

フルオレセインという染料をつけて診察すると、余った結膜が分かります。

弛緩症2

本来涙が溜まる場所に結膜が占領してしまうので、生産された涙は目にたまらずにすぐ外に出てしまいます。

そのため、流涙症が生じてしまうのです、

今回は余った結膜を一部切除して、強膜に張り付けました。

先日診察したところ、このようにとてもきれいになっていました。

弛緩症3

この手術を行うと、結膜がより白くてきれいになります。本人も流涙症が治まったと喜んでいました。


アレルギーがとても強く出る人

2016.07.04

本日は白内障手術12件

翼状片手術1件

眼窩脂肪ヘルニア手術2件

無事に終わりました。

アレルギーがとても強く出る人

アレルギーというと免疫が異常に強く出た状態のことなので、通常血液検査などで抗体の強さを判別します。一方で、眼科のアレルギー性結膜炎は、この血液検査があてにならないことが良くあります。

アレルギー性結膜炎の発症に強くかかわっているのが「涙」です。涙は目の表面を掃除する機能を持っているので、涙の生産量が落ちるとアレルギー性結膜炎が強く生じやすくなってしまいます。

無題2

 

これは60歳の女性のかたですが、とても痒いという主訴で来院されました。たしかに、眼瞼結膜(上の写真の矢印)がとても充血しています。

 

 

 

無題

目の表面を診察してもキズ(点状表層角膜症)がすくないので、ドライアイが大したものないかと思いきや

無題3

 

 

 

 

シルマーテストをすると、ろ紙にあまり涙がしみてきません。結構強いドライアイがあることがわかりました。

このような場合は、アレルギー点眼だけでなく、ドライアイの治療も併用することになります。


流涙症に対する治療(鼻涙管狭窄症に対するシリコンチューブ挿入術)

2014.08.18

本日から、当院のスタッフに新しい看護師が加わりました。
当院では外来中にレーザー、処置などを行っているのでそれらを介助する看護師の役割はとても大きいです。とても頑張り屋さんなので、今後は当院の貴重な戦力になることでしょう。

今日は白内障手術を10件行いました。
お盆明けでしたが、気分を入れ替えてしっかり頑張りました。

流涙症に対する治療(鼻涙管狭窄症に対するシリコンチューブ挿入術)

 

涙の診療はとても難しいことがあります。診察で目がとても乾く人でも「涙がうるうるする」と訴える場合があり、点眼薬をだしても「なぜ涙でうるうるするのに点眼で余計にうるうるさせなくてはならないのか」と言われたりもします。

しかし、実際に涙が溢れて困る人もいらっしゃいます。

 

 メニスカスの高い人

これはフルオレセインという染色液で涙を染めたものです。目と下まぶたとの隙間に涙が沢山たまっていることが分かります。

こういった場合、涙の出口が詰まっていることを疑って、水を通します。実際にこの方に水を通したら、通りにくくなっていました。そういった場合、涙の通り道が細くなっていることが考えられます。涙の通り道にシリコン製のチューブを留置します。完全に閉塞しているわけでは無かったので、一瞬で入ってしまいました。これをしばらく入れっぱなしにすることで、涙の通り道を広げようというものです。

2か月ほど入れたのち、チューブを抜去します。この方がチューブを抜去するのはまだ先の話ですが、うるうるが無くなると良いですね。

 チューブ挿入後

これが留置したチューブです。実際には外からは殆ど見えません。


流涙症(なみだが溢れる病気)結膜弛緩症

2013.10.21

先週と今週で
白内障手術 19件 (うち、乱視用レンズ 7件)
硝子体手術 6件
緑内障手術 1件(エクスプレスシャント)
眼瞼下垂症手術 2件
翼状片手術 1件
無事に終わりました。

流涙症(なみだが溢れる病気)結膜弛緩症

 

涙そのものが増えたり減ったりしなくても、目の形が変化することで涙が出やすくなることがあります。

ここに涙がたまる
目の表面に出た涙は、下まぶたと目の隙間に貯まります。(上図)この隙間が無くなってしまうと、涙が目からあふれやすくなってしまいます。

白目の表面には、「結膜」というぶよぶよした膜が張っているのですが、年齢とともにこの膜が緩んでしまいます。そうすると、余った結膜が下まぶたと目の隙間にはまり込んで、本来涙がたまるスペースを占拠してしまい、涙があふれることになってしまいます。これを結膜弛緩症と言います。


結膜弛緩症

青い光で診察した写真なので少しわかりにくいですが、上の写真が結膜弛緩症の写真です。

結膜弛緩症になると、涙があふれやすくなるだけではなく、出血しやすくなります。これを結膜下出血といいます。

上の写真が結膜下出血の写真です。結膜弛緩症の方は、これを年に何回も繰り返すことがあります。

結膜弛緩症を治す手術はごく短時間(5分位)で行うことができます。結膜のシワをのばして、縫合して強膜固定します。シワを目の奥の方に追いやることで、結膜弛緩症を治します。

上の図の緑の部分で強膜と縫合します。

カレーシス手術

この手術で流涙症が改善する方もいらっしゃいますが、確実に治るというわけではありません。流涙にはいろいろな要素が複雑に絡まっていることが多いので、結膜弛緩症以外に流涙の原因がある方は、治りにくいこともあります。

 

 

カレーシス 結膜下出血

 

 


流涙症(なみだが溢れる病気)その2 涙道閉塞症

2013.10.07

本日は
白内障手術を10件(乱視用レンズ2件)を行いました。
みなさん無事に手術を終えました。

流涙症(なみだが溢れる病気)その2 涙道閉塞症

 

今回は、涙の出口が詰まる話です。涙の出口が詰まると、1日中涙が出てしまいます。

涙の通り道

目の表面にある涙は、上まぶたと下まぶたにある涙点から、涙小管、涙嚢(るいのう)、鼻涙管(びるいかん)を通って、鼻に通じています。この途中が詰まってしまうと、涙が鼻に抜けなくなり、流涙症の原因になります。

 

涙の通り道が詰まっているかどうかは、涙洗針を用います。「針」という名前はついていますが、実際には先はとがっていません。

涙せん針シリンジ


上の写真が涙洗針です。右側にシリンジを付けます。涙洗針の先を涙点に差し込んで、鼻に水が通れば開通しているということになります。しかし、これで通らないとなると、今度はどの部分が詰まっているかを調べなくてはなりません。

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上の写真は、「ブジー」といって、色んな太さの針金です。これを涙点から挿入することで、どこで詰まっているのかがわかります。また、詰まり具合にもよるのですが、場合によっては詰りが開通することがあります。もし開通した場合、徐々に太いブジーを挿入して、涙道を拡張していきます。

開通したままにしておくと、高い確率で閉塞するので、シリコン製のチューブを挿入します。チューブの片方を上涙点から、もう片方を下涙点から挿入します。

 

シリコンチューブ

これはチューブが入った写真です。2-3か月は挿入したままにして、それからチューブを抜去します。チューブを抜いたあとでも閉塞しないことも多いのですが、残念ながら際閉塞することもあります。そのような場合では、手術による治療を行うこともあります。


涙がでてくる病気1(ドライアイによる流涙)

2013.10.01

今日は
白内障手術10件(乱視用レンズ1件)
翼状片手術1件を行いました。
皆さん無事に手術を終えました。

涙がでてくる病気1(ドライアイによる流涙)

 

眼科を受診する方の中で、涙の訴えをされる方はとても多いです。テレビを見ていて、悲しくないのに涙がでる、冷たい風があたって涙がでる、ということは良く聞きます。

同じ涙がでるといっても、いくつかの原因があり、それぞれに治療方法が異なります。今回は、その流涙症についてお話をしたいと思います。

  涙腺

上の赤矢印は涙腺ですが、涙はここで作られます。涙には、基礎分泌(常に一定量分泌される)と、反射性分泌(刺激で出る涙)の2種類があります。基礎分泌は年齢とともに減少することが分かっています。

 涙

涙は粘液、水、油の3つの層からできていますが、油や粘液も水と同じく年齢とともに減少していきます。油が減少すると涙は蒸発しやすくなり、粘液が減ると涙をはじくようになります。

油や粘液が減少した方は、目を開けて2-3秒で目が乾き始めます。

 

目の表面が乾くと、それが刺激になって反射性の涙が大量に出てきます。反射性に出た涙があふれることで「涙が出る」と自覚されるわけです。そういった方は、診察をすると良くわかります。「涙が出る」という割には眼の表面に涙がすくなく、目をしばらく開けてもらうとすぐに表面が乾いてきます。

 

油を補充するために軟膏を処方することもありますが、べたべたして使用感が悪いことから寝る前くらいしか使うことができません。一方、粘液成分を増やす点眼(ジクアスやムコスタ)は数年前から発売され、効果をあげています。
ドライアイ点眼の記事 

涙がでる患者さんに、「実は目が乾いているんですよ」と説明すると、驚く方もいらっしゃいますが、写真で説明すると大体納得していただけます。
 

涙がでる病気はまだまだありますので、次週も続けて話したいと思います。