知らない間に進行する糖尿病網膜症

2014.10.20

先週土曜日と本日で
白内障手術32件
硝子体手術12件
緑内障手術(エクスプレス)1件
眼瞼腫瘍切除術1件

皆さん無事に終わりました。糖尿病網膜症の患者さんが多くて大変です。

知らない間に進行する糖尿病網膜症

一口に糖尿病網膜症といっても、派手に出血するものもあれば、一見あまり悪く見えないけどとても重症というものまで様々です。

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このように、軟性白斑が多発していると「これは危ない」と分かりやすいです。そのため、診察してすぐに「レーザー治療をしましょう」という事ができます。しかし、糖尿病網膜症の中にはぱっと見分かりにくい所見があります。それが「新生血管」です。通常見えている血管よりもずっと小さいので分かりにくいのですが、実はとても重要な血管です。網膜の虚血(血液不足)を良く反映するため、治療方針の判断を左右する重要な所見です。

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ぱっと見で点状出血しか無かったからか、他院では追加治療されなかった症例です。しかし、造影検査をしてみると・・・・

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造影剤を入れてすぐの写真です。良く見るとチリチリした血管だらけです。これらはすべて新生血管です。
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造影剤をいれて5分たった写真です。本来暗いはずの黄斑付近から造影剤が漏れ出してボヤボヤしています。網膜がかなり血液不足の状態になっているという事なので、レーザー治療を追加しました。
こういった症例では、硝子体出血や新生血管緑内障などのリスクが高くなっている状態なので、うまく落ち着くと良いですね。