アデノウィルス角結膜炎が流行っています(ウィルス性角膜炎)
2017.09.13 もりや眼科
今回は白内障手術13件(うち多焦点眼内レンズ1件)、
翼状片手術1件
無事に終わりました。
今回はシンフォニーという新しい多焦点レンズを使用した白内障手術を行いました。
術後とても良く見えると喜んでいました。
アデノウィルス角結膜炎が流行っています(ウィルス性角膜炎)
この夏結構多く診療を行ったのが、このアデノウィルス角結膜炎です。他の結膜炎よりもやや重症になりやすく、しかも感染力が強い為ほかの人にうつしてしまうのです。
幼稚園・学校・仕事をしている人は基本的には休まなくてはなりませんし、家族のなかで映してしまう事も良くあります。
通常結膜炎が主体で、白目が赤くなって痛くなる症状が出るのですが稀に視力がさがるという合併症が出ることがあります。このウィルスは角膜炎の原因にもなって、いわゆる「黒目」でも炎症が起きます。その場合、透明だった角膜が白く濁ることになります。
上の写真ですが、角膜に白いにごりが多数出ているのが分かると思います。一応視力は1.2出ているのですが、霞んだり眩しかったりしているようでした。そのため、抗炎症剤の点眼を処方しました。もともとうちで診療をしている方の場合、この病気では全症例抗炎症剤を処方しています。
1ヵ月後の写真です。大分白い濁りが取れてきました。本人は見え方はすっかり元に戻ったと言っていました。場合によってはもっと長期間点眼を行う事もあります。流行性角結膜炎はいずれ治る病気・・ではなくてこのような後遺症を残すこともあるので注意が必要です。
ICLの術後経過
本日は白内障手術5件
眼瞼内反症手術1件を行いました。
ICLの術後経過
最近ICLの症例数が増えてきました。最近も行ったので、その術後経過について紹介したいと思います。
もともとの視力ですが、
RV = 0.04(1.0×S-12.25D:C-0.75D Ax 90)
LV = 0.04(0.9×S-12.50D:C-0.75D Ax 95)
眼鏡なしだと両眼とも視力0.04、大変強い近視がありました。
下は手術後の写真です。虹彩の奥にレンズが入っています。レンズは透明なのでほぼ見えませんが、レンズの中央に開いている穴が見えます(赤矢印)
同じ目を違う観察方法で見たのがしたの写真です。レンズの穴が分かります。また、水晶体と少し間があいていて、これをボールトと言います。この隙間があることで白内障にならないのです。
術後1週目の視力ですが、
RV = 1.5×ICL
LV = 1.5×ICL
眼鏡なしで1.5見えています。とても良好です。ご本人もとても喜んでいました。
お話を伺うと、レンズの穴があるのは感じるようです。対向車のライトが気になると言っていました。
新しい多焦点眼内レンズ AMO社 symphony
2017.08.21 白内障
本日は白内障手術15件
結膜弛緩症手術1件
無事に終わりました。
先週もICLの手術を行いましたが、術翌日裸眼視力が両眼で1.5!!とても喜んでいました。
自分も同じ手術を受けているので、患者さんの立場になって説明ができます。今回の方はHole ICLの穴は自覚しないそうです。私は強いダウンライトが当たったときに何となく光の輪が見えるのですが、個人差があるようです。
新しい多焦点眼内レンズ AMO社 symphony
以前までの多焦点眼内レンズは「遠くも近くも良く見える」と謳っていたのですが、実際には多焦点性をしっかり持たせようとすると「遠くも近くもぼんやり」という状態になったり、中間距離が見えづらくなったりと欠点も目立ちました。そのため、最近のトレンドは「遠くと近くがみえる」というのが主流になりつつあります。その分全体的な霞みがあまり感じられなくなるようです。
最近発売されたHOYA社のsymphonyは単焦点と多焦点のメリットを融合させた新しいタイプの多焦点眼内レンズです。従来の多焦点眼内レンズの欠点であった、ハロー、グレアを大幅に減らすことができているようです。
実際に使用している眼科医から、これはとても良いですよ、と言う話を伺いました。当院では9月に実施予定なのですが、患者様の反応が楽しみです。
70歳以上の方の高額療養費の上限額が変わります(平成29年8月診療分から)
2017.08.01 もりや眼科