目の病気は白内障だけじゃありません
先週は白内障手術13件行いました
今週は白内障手術10件、結膜弛緩症1件、翼状片1件、眼瞼腫瘍切除術1件行いました。
皆さん無事に終わりました。
ホームページの更新が遅れて恐縮です。現在事務の求人を行っているのですが、100件を超えそうなくらいの申し込みがありました。現在履歴書と格闘しています。1人1人の履歴書をしっかり読んで選考しています。一緒に働く仲間が増えるのがとても楽しみです。
明日からは東京の井上眼科の先生が毎週2診を担当してくれます。当院のアクティビティーがさらに増えます!
目の病気は白内障だけじゃありません
当院では年間700件程度の白内障手術を行っています。手術希望の方の多くは、「見えづらくなったから白内障だと思う。不自由してきたので手術を決心してきました」という感じで、初診時に手術を申し込みます。
何故自分が白内障だと思ったかと言うと、眼科で診断されていた方もいるのですが、「周りの人がみんな白内障だから、私も白内障だと思った」という方もいらっしゃいます。しかし、見えづらい病気は白内障だけではなく、たまに別の病気が見つかることがあります。
先日来院した70代の女性が見えづらいということで来院。視力検査では矯正視力が0.7でした。この近辺は車が乗れないと困るので、このあたりの視力で来院される方は結構多いです。「白内障で視力が下がっているのかな?」と思って診察を勧めると、重症の緑内障が疑われました。視野検査を行うと
黒い所は見えない部分なので、多くの部分で見えなくなっています。重症な緑内障でした。
もちろん白内障も影響して見づらい原因にはなっているのですが、緑内障の治療が優先されます。緑内障は失明の原因の1位となるほどの病気なのです。
多くの方は白内障手術をするのに勇気が必要なので、受診が遅れる傾向にあります。もしあなたが眼科に行ったことが無くて、見えづらさを感じているのであれば早いうちに眼科を受診してみてください。「まだ白内障手術を行う決心がついていない」と言えば、少なくともうちでは無理には手術を勧めません。
平成28年11月の治療実績
2016.11.30 手術実績
もりや眼科 平成28年11月の手術実績
白内障手術 62件
硝子体手術 6件
霰粒腫切開術 3件
後発白内障に対するレーザー治療 18件
網膜レーザー光凝固術 4件
虹彩光凝固術(挟隅角緑内障に対する治療) 2件
ボトックスによる眼瞼痙攣治療 3件
涙点プラグ挿入術 1件
流行性角結膜炎が流行っています
2016.11.22
今回は白内障手術13件(乱視用レンズ3件)
無事に終わりました。
流行性角結膜炎が流行っています
先月あたりからちらほら、結膜炎の患者さんが増えてきました。
幼稚園に通っている子供や、仕事をしている大人(40代くらい)の方が多いです。
プールで仕事をしている人の場合、他の人にうつすリスクは多いです。
流行性角結膜炎の原因となるアデノウィルスは、ととても感染力の強い結膜炎です。
感染した場合に、他人にうつさないように言うのですが、それでもなかなか仕事を休めない場合も多いようですね。ただし、職場の同僚にうつしてしまうケースも先日ありました。
結膜炎が強く出る場合には、角膜混濁の合併症を生じることがあります。このシーズンの流行性角結膜炎は、この合併症を起こすケースが散見されます。眼科医によっては、流行性角結膜炎にステロイドを出さない場合もありますが、角膜混濁を防ぐという意味では使用した方が良いでしょう。また、結膜炎が治まった後でも、角膜混濁の治療のために、しばらくステロイド点眼を継続する必要があります。
白内障手術後の運動はいつから可能?
2016.11.14 白内障
本日は白内障手術を11件行いました(うち入院2件)
無事に終わりました。
白内障手術後の運動はいつから?
良く手術後の患者さんから聞かれることですが、いつから運動していいですか?と言うもの。
患者さんに渡している白内障手術の解説書に、ウォーキングは翌日から可能、ラジオ体操やゲートボールのような負荷の少ない運動は1週間程度、テニスや野球などの負荷の高い運動や、水泳など水中に入るものについては、術後1ヶ月程度してからにしてくださいと言っています。
手術でつける傷約2ミリ程度の幅で、とても小さいものです。
自己閉鎖創といって、眼圧を利用して閉じているので、縫合(縫い付け)はしていません。
手術後1週間後に再度手術を行ったことがあるのですが、ナイフを使用しなくても傷口は簡単に開きました。そのため、手術後1週間では何かしらの接触があったときには目の傷は開くのだろうと思います。
数ヶ月経った傷はやはりナイフで切開しないと開きません。多分1ヶ月もしたら傷はそこそこ閉じているのかなと思います。
ただ、実際に傷が開いたという話は私も、私の周囲の眼科医でも経験がありません(傷が開いたら、そこから感染してしまうのでとても良くない事です!)。こういったことは、多めの安全域を取っていた方が間違いありません。しっかり落ち着いて、リスクが少ない状態にしてスポーツをしたほうが良いですね。