目の中に消えたコンタクトレンズ
2015.12.17 もりや眼科
今週は白内障手術14件
眼瞼内反症手術1件
無事に終わりました。
目の中に消えたコンタクトレンズ
今日は、コンタクトレンズが目の中から取れないという患者さんが来ました。時々こういうことがあります。
前回あった症例では、コンタクトは外れていたけど本人は気が付かなかった、というケース。コンタクトが見つかった場合はすぐに済みますが、見つからなかった場合は丹念に探す必要があります。
たまに、患者さんから「目の裏側までコンタクトが入ってしまった」と言われますが、実際には結膜(目の表面の粘膜)はまぶたの裏から眼球まで連続しているので、それ以上外から入ったものが目の奥にいくことはありません。
しかし、結構深くまで丹念に探さないと見つからないこともあります。今回も、正面を診察して見当たらなかったので「もしかしたら知らないうちにはずれてしまったかもしれませんね」と言ったのですが、隅の方をしっかり調べたところコンタクトレンズの破片を発見!割れたレンズのもう片方も無事に発見できました。
これだけ奥深くに入っていると、自力で取り出すのは難しそうです。見逃さずに取り出せてほっとしました。
もりや眼科 平成27年11月の手術実績
もりや眼科 平成27年11月の手術実績
白内障手術 87件(多焦点眼内レンズ2件)
硝子体手術 15件
緑内障手術 4件
霰粒腫摘出術 4件
眼瞼内反症手術 1件
後発白内障に対するレーザー治療 8件
翼状片手術 1件
ボトックス(眼瞼痙攣に対する治療) 2件
網膜レーザー光凝固術 7件
結膜弛緩症手術3件
涙点プラグ挿入術 2件
閉塞隅角緑内障に対するレーザー治療 2件
11月は大変頑張りました。
多焦点眼内レンズを使用した白内障手術では、メガネなしで遠く1.2、近く1.0ととても良い視力が出ており、喜んでもらえました。多焦点はメリットばかり注目されますが、きちんと適応やデメリットについて検討することで満足してもらえるようにしています。
脳腫瘍による視野欠損
2015.12.07 もりや眼科
本日は白内障手術14件(うち入院2件、乱視用レンズ1件)、無事に終わりました。(先週は大変忙しく、ブログを書けませんでした)
脳腫瘍による視野欠損
60歳の方ですが、1年前から物が見えにくいという事で来院。視力を測りましたが、両眼とも矯正視力(メガネをかけた視力)で1.2ありました。良く話を聞くと、左側が見づらいという事でした。
早速視野検査を行ったところ、このような結果が。
右目も左目も、左側が見えません、と言う結果です。
さらに、OCTにて視神経乳頭周囲の網膜の厚みを測ると、異常なしと言う結果。
例えば、緑内障のような病気であれば、視神経周囲の網膜の厚みが減るはず。
両眼とも同じ側の視野が欠損するのは、一番多いのは頭の中の病気。さっそく脳神経外科に紹介することに。
近隣の脳神経外科で、すぐに対応してくれて設備も最新鋭という素晴らしいところがあるので、早速紹介。
その結果、「後頭葉に悪性腫瘍があり、化学療法や放射線治療が必要になる可能性が高いため大学病院へ紹介となった」という事です。何とか治って帰ってきてほしいものです。
当院初診受付が土曜日11時、飛び込みでしたが同日に視野検査まで出来て、夕方には脳外科でMRIまで撮って大学への紹介状を持って帰るところまでできました。場所によってはここまでに1か月くらいかかるところもありそうです。
結膜弛緩症がすっきり
2015.11.02
本日は白内障手術12件行いました。
今週土曜日は手術件数が多いので、準備で大忙しです。
結膜弛緩症がすっきり
ご高齢の方は、多かれ少なかれ目の違和感を訴えやすくなってきます。
「ゴロゴロする」「ショボショボする」・・などなど、わざわざ外来受診するくらいですから結構うっとおしいと思います。点眼治療もかなり進歩しましたが、それでも治らない方もいらっしゃいます。
これらのうっとおしい感じの原因の一つは、涙の成分の変化です。涙に含まれる潤滑剤の成分が減ってくるとうっとおしく感じてしまいます。
他の原因としては、結膜弛緩症によるものも多いです。目の表面にある粘膜が余ってくることで眼球が動くたびにひっかかるというものです。
赤い丸の中に見える白い部分が弛緩した結膜です。これがひっかかることによってゴロゴロします。本来涙が溜まるはずの場所を占領するため、「涙が出るのに乾きやすい」という状態も引き起こします。
辛そうな人には処置を勧めています。当院では結構きれいに処置をしているつもりです。
処置翌日の目。結膜はしっかり眼球にくっついていて、シワひとつありません。やや出血するので赤くはなります。(時間とともに消えます)
術後1週。出血が吸収されて白目が大分白くなってきました。違和感も訴えていません。
「目がうっとおしい」関連の訴えは、原因が一つではないこともあり、この手術だけですべてが治ると保障できるわけではありませんが、辛い思いをしている場合は試す価値があると思います。処置は片目3分くらいで終わります。
もりや眼科 平成27年10月の手術実績
2015.11.01