もりや眼科

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もりや眼科公認キャラクター「モリーさん」

2015.05.25

当院では今までもクリニックのマークがありました。診察券にも書いてあるのですが、moriyaganka

このマークです。これもとても良く出来ていて気に入っているのですが、最近知り合いのデザイナーさんに新しいキャラクターを作ってもらいました。

もりーさん

こんな感じの丸々とした羊のキャラクターです。院長と同じくでっぷりしていますが、モリーさんは羊毛でおおわれているので太っているのがうまく隠されています。写真を見て分かる通り、実はラインでスタンプとして販売しています。とても使いやすいスタンプになっているので良かった使ってみてください!

https://store.line.me/stickershop/product/1125534/ja

網膜静脈分岐閉塞症の黄斑浮腫

2015.05.25

本日は白内障手術11件

無事に終わりました。

先週は猛烈に忙しく、ブログが書けませんでした。

網膜静脈分岐閉塞症の黄斑浮腫

外来で時々見られるこの病気、目の中の血管が詰まる病気なので、心臓で言えば心筋梗塞、脳で言えば脳梗塞と同じような病気です。当然視力を大きく下げることがあるので、ご本人にとってはとてもショックだと思います。こちらでいくら説明しても頭に入らないことがあります。そういった場合、ご家族は比較的冷静であることがおおいため、ご一緒に話を聞いてもらい、不安をなるべく抑えて治療をしようと考えております。

この病気の合併症で黄斑浮腫が生じる事があります。黄斑という大事な部分が浮腫を起こすことによって視力がガクッと下がってしまいます。この状態は治療しても再発することがあるため、患者さんの不安がさらに増すことがあります。そのため、できるだけ再発する回数を少なくして治療を行うことが大事だと思います。

下の写真は70代後半の女性で、視力低下を主訴に来院しました。

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診察したところ、網膜静脈閉塞症があって、黄斑浮腫も併発していました。写真をみると、網膜が部分的にむくんで分厚くなっています。浮腫になっている期間が長いほど視力が下がる、という特徴があるため、当院では治療が必要な場合は当日治療をおこなえるようにしています。この場合は抗VEGF製剤を使用して浮腫を治療するのですが、診察後すぐに注射を行いました。

 

 

 

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注射翌日の写真です。既に浮腫が随分良くなっています。抗VEGF薬の効果は即効性でとても良い薬だと思います。

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注射後1ヶ月の写真です。浮腫がかなり良くなっていることが分かります。しかし、注意しなくてはならないのが再発です。この注射は浮腫を治す力はあるのですが、浮腫の原因となっている網膜静脈閉塞症を治療する力はありません。そのため、抗VEGF製剤が効いている間に網膜静脈閉塞症が落ち着かない限りは浮腫が再発してしまうのです。

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注射後2か月。残念ながら浮腫が再発してしまいました。しかも、浮腫がしっかりと再発しています。レーザー治療なども組み合わせて治療していますが、これだけ浮腫がしっかり再発するようだと注射だけでは厳しいかも知れません。という話をご本人にしたうえで、硝子体手術を実施することにしました。

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手術後半年して全く再発しなくなりました。もともと黄斑浮腫がしっかり出ていたのを考えると、硝子体手術はかなり浮腫を抑える力が強いようです。初診時0.2だった視力は1.2まで上がっているので、患者さんはとても喜んでいます。

これだけ治療がうまくいくためにはいくつかの要素があります。その中で大事なのが「網膜静脈閉塞症が発症してからの期間」です。網膜静脈閉塞症が発症してから半年以上たつと、治療しても浮腫が治りにくかったり治っても視力が上がりにくかったりします。その点も良く説明して治療を進めています。

 

 

 

 

 

 

 

重症のアレルギー(輪部型春季カタル)

2015.05.11

本日は

白内障手術12件(うち入院3件、乱視用レンズ4件)

眼瞼内反症手術1件

無事に終わりました。

重症のアレルギー(輪部型春季カタル)

スギ花粉も大体終わっているはずの時期なのに、ここ最近アレルギーの重症患者が多いです。私は去年のこの時期はあまり大したこと無かったと思うのですが、今年はアレルギー性鼻炎で最近までしんどかったです。ヒノキ花粉の可能性もありますし、カモガヤやオオアワガエリが花粉を沢山出しているのかもしれません。

↑カモガヤ

↑オオアワガエリ

かゆみが強い人、まぶたが張れてしまう方もいらっしゃいますが、結膜(白目)が張れてしまう方もいらっしゃいます。

輪部浮腫 図示

赤丸で囲ったところが張れています。赤丸の部分は角膜と結膜の境目で輪部(りんぶ)と言われています。

ですから、上の写真の状態は「輪部型春季カタル」と言うわけです。

従来はステロイドで治療していましたが、最近は免疫抑制剤が出てきてからとても良く治るようになりました。下の写真は点眼1週間後ですが、全く別人のように綺麗になっています。輪部浮腫も結膜充血もすっかり治っていました。

輪部浮腫 治療後

点眼を辞めてしまうと春季カタルが再発することもあるので注意が必要です。

クリニックの中は空気清浄器が働いているせいか、花粉の時期でも快適です。室内の仕事で良かったと思います。

 

 

もりや眼科 平成27年4月の手術実績

2015.05.11

 

 

 

 

 

 

 

もりや眼科 平成27年4月の手術実績

 

白内障手術  53件

硝子体手術 9件

眼瞼下垂症手術 6件

後発白内障に対するレーザー治療 6件

網膜レーザー光凝固術 7件

翼状片手術 4件

緑内障手術(流出路再建術) 1件

眼瞼内反症手術 1件

眼瞼痙攣に対するボトックス治療 3件

 

今月のボトックスのうち2名は診断がつきにくい方でした。

「目が乾く」「眩しく見える」という訴えでしたが、よくよく話を聞いて診察したところ眼瞼痙攣による症状が疑われました。また注射後間もないので効果は分かりませんが、少しでも楽になってもらえればと思います。

 

先月娘の写真のみを載せたところ、息子の写真が見たいと言われたので、両方載せてみます。

 

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幻の白内障治療薬(パロチン)

2015.04.28

本日は白内障手術10件

翼状片手術1件

眼瞼内反症手術1件

 

無事に終わりました。

 

幻の白内障治療薬(パロチン)

 

白内障手術するにはまだ早いけど、なんとか他に治療方法があればやりたいという患者さんは時々いらっしゃいます。そんな場合、私は点眼を出すのですが「点眼しても白内障は進行しますよ」という事にしています。一旦生じた白内障が消えるわけでは無いし、白内障の進行を抑える効果もあまりはっきり感じないからです。

 

実は、白内障治療には内服薬もあるのです。それが「パロチン」という薬です。牛の唾液腺ホルモンなんだそうですが、一説には若返りの効果もあるようです。

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しかし、1968年に発売されたというとても古い薬であるせいか、きちんと効果があるという証明が出来ていないようです。実際に白内障学会のホームページでは「内服薬は効きません」とはっきり書いてあります。よくよく考えると唾液腺がホルモンを出すというのは初めて聞きました。そもそも唾液腺ホルモンというものは存在しないようです。

 

私は眼科専門医にもかかわらず、最近までこの薬があることを知りませんでした。周りで誰も使っている人がいなかったので・・・・。一度試してみようかと考えていたところ、実は今月から販売中止なんだとか。原料である牛の唾液腺の調達が困難になったからだそうです。

http://www.aska-pharma.co.jp/eccube/html/upload/save_file/info_deri_parotin_201411.pdf

ということで、今年4月からパロチンが飲めなくなってしまった方には、唯一となってしまった白内障内服薬のチオラ錠と言うものがあります。私はこれも使ったことはありません。

「白内障を進行させたくない」という気持ちは十分分かりますが、実際に白内障の進行を止めるのは難しいです。

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