もりや眼科

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白内障手術の費用

2016.02.18

今回は白内障手術を12件行いました。

皆さん無事に手術を終えました。

白内障手術の費用

普段買い物をするときには1円でも安くしたいという思いが働く一方で、目の手術の費用がいくらになるのか気になってもなかなか聞きにくいかもしれません。国が決めが値段なので私が値段を決めるわけではありませんが、色んな制度を効率よく利用すればなるべく安く済ませることも出来ます。今回はそんなコツをいくつか書きたいと思います。

通常白内障手術は約15万円かかる手術です(使用する薬品などによって若干異なります)。3割負担の方は約4万5千円、1割負担の方は1万5千円という事になります。しかし、実際にはもう少し安くすることができます。

①現在何歳ですか?

現在69歳以下の人は3割負担、それ以上の人は2割(もしくは1割)負担になります。2割であっても、1割であっても高額医療費制度に違いはありません。そのため、1割か2割かでは手術費用はあまり変わりないのです。通常の所得の方であれば、12000円が限度額になり、それ以上の医療費はかかりません。そのため、同じ月であれば、片目手術をしても両目手術をしても費用が変わらないことになります。3割負担の人は70歳が近ければ少し待って70歳になってから手術するのが良いです。

また、74歳から75歳になる誕生月に手術を受けると手術日が約半分になります。これは制度を良く知らないと出来ない技です。誕生月の誕生日前は高齢者で、誕生日後は後期高齢者となり、高額医療費の限度額もそれぞれで折半されます。通常の限度額12000円の人が誕生日以降で手術を受けた場合、6000円で手術を受けることができます。

②入院か、外来かで限度額が違います

高額医療費制度の値段表を見ると分かるのですが、70歳以上の人の限度額は外来か、外来+入院かで異なっています。倍近く違います。入院するか日帰りにするかは手術する施設の都合もありますし、患者さんの希望もあると思うのですが、費用の面だけで考えると日帰りの方が安くなります。

 

無題

 

 

もりや眼科 平成28年1月の手術実績

2016.02.09

もりや眼科 平成28年1月の手術実績

 白内障手術 51件(多焦点1件)

硝子体手術 9件

眼瞼下垂症手術 2件

緑内障手術 3件

霰粒腫摘出術 3件

眼瞼内反症手術 1件

後発白内障に対するレーザー治療 4件

緑内障に対するレーザー治療(SLTレーザー) 1件

網膜レーザー光凝固術 2件

閉塞隅角緑内障に対するレーザー治療(虹彩光凝固術) 1件

翼状片手術 1件

結膜弛緩症手術 1件

涙点プラグ挿入術 6件

霰粒腫摘出術 3件

 

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網膜静脈分岐閉塞症による黄斑浮腫

2016.02.09

本日は白内障手術10件、

帯状角膜変性症1件

無事に終わりました。

網膜静脈分岐閉塞症による黄斑浮腫

網膜静脈分岐閉塞症(BRVO)の患者さん、当院には月に2人位来ます。突然見えなくなるせいか、みなさんびっくりしてしまうようですね。そのため、良く説明してから治療を行うのですが、混乱してしまうせいか説明が頭に入っていかない人が多い印象です。中には私から見てとんでもない治療に走ってしまう人もいます・・

時々アバスチンによる治療を望んでくる人がいます。ネットで勧められているようですが、今となってはもうお勧めではありません。クリニックによっては、アバスチンを10回以上している方もいるようです。ルセンティスやアイリーアが開発される前にはやったりしていたのですが、私も現在ではやっていません。全身合併症が問題になっていて、お勧めできなくなってしまいました。もっとも、ルセンティスやアイリーアが高額過ぎるのは問題ですが。

BRVOは網膜の血流が悪くなる病気ですが、血流が不足すると黄斑浮腫という状態になります。

BRVO7月

写真のように、網膜が分厚くなってしまいます。浮腫が起きていると、徐々に網膜が破壊されていってしまいます。この方はこれで視力0.5まで下がってしまいました。そのため、抗VEGF製剤の注射で早々に治療をしてやる必要があります。

BRVO8月

このように、綺麗に治ります。視力も1.0まで回復しています。しかし、薬が効いている期間は限られていて、病状にもよりますが1-2ヶ月経つと再発してしまいます。この方は3回注射しましたが、再発してしまいました。

注射自体は病気を治す治療ではなく、浮腫を抑えるにすぎません。そのため、注射を続けても浮腫の原因を治す(血流を良くする)ことはできません。そのため、当院では数回注射をしても改善が見込めない場合は手術を勧めています。この方は硝子体手術を行いました。

BRVO1月

手術後は再発を認めていません。1発でスッキリです。視力も1.2が保てました。現在は手術して3ヶ月経ちますが、特に悪化する気配はありません。この方は初めは「手術と聞いて抵抗感があった」という事ですが、実際には手術は痛いわけでもなく、そんなに大変な物ではありません。何度も注射するよりは医療費もずっと抑えられるので、特に3割負担の方には良いと思います。

下の写真は発症時。出血が上半分に出ています。

 

BRVO眼底

下の写真は手術後。レーザーの跡が見えます。出血はごくわずかです。

   BRVO眼底2

 

 

 

 

稗粒腫(はいりゅうしゅ)

2016.01.20

今週は白内障手術13件(乱視用レンズ4件、入院3件)

皆さん無事に終わりました。本日は緊張が強い方がいらっしゃいたので、なるべく負担にならないように手際よく手術しました。

稗粒腫(はいりゅうしゅ)

稗粒腫とは、皮膚の浅いところに出来て、角質がたまってできた出来物の事です。瞼の淵にも、このような白いできものができることがあります。一般的に瞼のふちには霰粒腫と呼ばれるできものができやすいのですが、それとは別の出来物です。

碑粒腫 術前

赤い矢印の先にぽつっと出来ていますが、これが稗粒腫です。この方は、当院に来院される前に別の眼科を受診したようですが、そこでは取れないと言われたようです。でも、これは結構簡単に取ることができます。皮膚の部分が薄くなっている関係で、麻酔なしで切開しても痛くありません(麻酔するために結局は針を刺さなくてはならないです)。

27Gという細い針で皮膚を少し切開して中身を繰り出します。うまくやれば一塊で取れます。うまく取れたらすっきりします。

碑粒腫 摘出物

このような白いものが取れました。

 

碑粒腫 術後

 傷跡から少し出血しますが、徐々に治ります。

いろいろな多焦点眼内レンズ

2016.01.07

今週は白内障手術13件、翼状片1件、結膜弛緩症手術1件を行いました。

皆さん無事に手術を終えました。

いろいろな多焦点眼内レンズ

多焦点眼内レンズというと、「遠くも近くも見える夢のレンズ」と思いがちですが、実際には欠点があります。

くっきり度合いが減ったり、眩しく感じたり、色の濃淡が分かりにくくなったりすることがあります。

そのため、最近では加入度数を減らしたレンズが発売されるようになりました。

加入度数がしっかりある場合は、遠くと近くが見えます。逆に、中間距離の視力が若干出にくいことがあります。

加入度数が少ないと、遠くと中間距離(パソコンの画面くらい)が見えます。

加入度数が少ない場合、近くを見るときにはやはり眼鏡が必要になってしまうのですが、くっきり度合いが減ったり、眩しく感じたり、色の濃淡が分かりにくくなるという欠点が緩和されます。

多焦点眼内レンズはただでさえ費用がかかる手術なので、その分「高いレンズを使ったのにくっきりしないなんて何事か!」ということになりやすいのですが、加入度数が少ないとこういうトラブルが減ることになります。

もちろん、加入度数がしっかりあった方がいい場合もあるので、そのあたりは患者さん一人一人と良く相談して決めています。

無題

 

レンズを入れた後の目の写真。回折型多焦点レンズ特有のギザギザがレンズの表面に見えます。

 

 

 

 

無題

 

 

 

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