平成27年1月手術実績
2015.02.02 手術実績
平成27年1月の手術実績
白内障手術 31件
眼瞼下垂症手術 6件
霰粒腫切開術 5件
翼状片手術4件
網膜硝子体手術 4件
後発白内障手術 4件
眼瞼内反症手術 3件
緑内障手術(エクスプレスシャント手術) 2件
結膜弛緩症手術 1件
1月は流行性角結膜炎の方が多かったです。季節はあまり関係なさそうですね。
また、例によって糖尿病網膜症のひどい人が何名かいらっしゃいました。先日徳島の糖尿病の先生の口演を聞きに行って、最先端の内科医療や医療連携について勉強してきました。折角内科医療が進歩しているのに、糖尿病網膜症のひどい人の大半は内科受診を自己中断しています。何とか自己中断しないように啓蒙できれば良いのですが、徳島でも頭を悩ませている問題のようです。
白内障による複視
2015.02.02 白内障
本日は白内障手術11件(乱視矯正眼内レンズ3件)
翼状片手術1件
皆さん無事に手術が終わりました。
白内障による複視
複視というのは、物が2つに見える事です。複視の原因として一般的なのが、両眼での視線が一致しないことで生じるものです。両眼で見ている向きが異なると、物が2つに見えることがあります。
しかし、そうではなくて、片目でも物が2つに見えることがあります。これを片眼複視(へんがんふくし)といいます。文字をみるような細かい仕事をしている人にはなかなか辛い症状です。その原因として多いのが白内障です。水晶体の濁り方は人それぞれなのですが、ある種の白内障になると、光が散乱して眼球内に入ることで物が2つ(もしくはそれ以上の個数に)見えることがあります。
実際に複視を訴えていた方の白内障です。中心の濁り(赤丸の中)が濁っていて、これが複視の原因と考えられます。矯正視力(眼鏡をかけた視力)は右1.0 左0.9と悪くはないのですが、日常生活に支障があるという事なので手術をすることになりました。
白内障手術をして、3時間でくっきり見えるようになったという事です。現在では裸眼で両眼ともに1.2の視力が出ていて、とても快適の様でした。
有水晶体眼内レンズ
2015.01.27 近視治療
本日は
白内障手術7件(乱視用レンズ3件)
翼状片2件
眼瞼内反症手術1件
霰粒腫2件
全て無事に終わりました。
現在当院で導入を進めている、近視治療についての説明です。
有水晶体眼内レンズ
今回は新しい手術について説明しようと思います。一般的には眼内レンズとは白内障の手術で使うレンズを言う事が多いのですが、これは濁った水晶体(白内障)を取り去る代わりに人工のレンズを入れるというものです。
それに対して有水晶体眼内レンズとは、水晶体を取り除かずにレンズを眼の中に挿入するというものです。
実際に眼の中に入れるレンズです。いくつか穴が空いているのが特徴で、これのおかげで眼内の水の流れがブロックされないようになっています。レンズの中心に穴が空いていて見えにくくないのかが気になりますが、これは視機能には影響がないようです。
手術の方法としてはとてもシンプルで、麻酔をしてレンズを入れるだけです。
同じ近視を治す手術であるレーシックと比較していくつかメリットがあります。
①レーシックの場合、くっきり度がやや減ることが分かっていますが、有水晶体眼内レンズは比較的くっきりと見えます。
②レーシックは手術後時間とともに近視が出てくることがありますが、有水晶体眼内レンズは近視が出てくることが少ないようです。
③レーシックの場合、術後トライアイが出ることが多いのですが、有水晶体眼内レンズではドライアイがあまり出ません。
④有水晶体眼内レンズでは、術後レンズを取り出すと元の状態に戻すことができます。
⑤レーシックよりも強い近視、強い乱視を治すことができます。
⑥海外では37万例も行われているようです。日本でも徐々に増えています。
近日中に開始したいと思いますので、どんな手術か興味のある方は是非外来にお越しください。
眼瞼下垂の術後経過2
2015.01.19 眼瞼下垂
平成26年の治療実績
2015.01.06 手術実績
平成26年の治療実績をまとめました。
昨年と比較して白内障、硝子体手術が増えました。白内障手術は、ご近所の方が当院で手術を受けて良かったから私も、という方が増えました。これからも満足度の高い手術を目指して頑張りたいと思います。特に、目の手術では緊張が強くなってしまう方が多いのですが、鎮静薬を用いたり、良く話しかけることでなるべくリラックスして手術を受けてもらえるようにしています。
硝子体手術が増えたのは、近隣の医院からの紹介が多くなってきたためです。昨年は糖尿病網膜症や黄斑前膜の紹介がとても多かったです。糖尿病網膜症はかなり重症な方もいらっしゃいました。重症な方はできるだけ早いタイミングで網膜症を沈静化させた方が視力予後が良いので、初診から早い時期に治療が行えるようにしています。また、硝子体手術も最新のコンステレーションを用いることで、より良い治療を目指しています。
数字には出ないのですが、実は休日夜間の診療も行っています。小山市だけでなく、日光や県外からも患者さんが来ることがあります。私一人で行っているので、対応出来ない時も多々ありますが、なるべく続けていきたいと思います。
今年も理想の眼科医療を目指すべく、日々精進したいと思います。
もりや眼科 平成26年 治療実績
(H26年1月~H26年12月)
・観血的手術 合計 587眼
・白内障手術 479件
・網膜硝子体手術 75件
・緑内障手術 2件
・翼状片手術 12件
・眼瞼下垂手術 15件
・眼瞼内反症手術 4件
・レーザー手術 合計 133眼
・網膜光凝固術 91件(糖尿病・網膜裂孔に対するレーザー)
・YAGレーザー 33件(後発白内障に対するレーザー)
・隅角光凝固術 2件(緑内障に対するレーザー)
・レーザー虹彩切開術 7件(緑内障に対するレーザー)
・涙器に対する外科的治療 合計 42眼
・涙点プラグ挿入術 34件(ドライアイに対する治療)
・鼻涙管チューブ挿入術 8件(流涙症に対する治療)
・ボトックス治療(眼瞼痙攣治療) 合計 15眼
・抗VEGF薬 硝子体注射 合計 119眼
糖尿病黄斑浮腫・加齢黄斑変性症・網膜静脈閉塞症による黄斑浮腫に対する注射
(アバスチン、アイリーア、ルセンティス)