眼瞼下垂手術で疲れが取れる
2014.08.04 眼瞼下垂
無事に終わりました。
今回は眼瞼下垂手術の話です。
眼瞼下垂手術で疲れが取れる
眼瞼下垂とは、文字通りまぶたが下がる病気ですが、それに伴って色んな合併症を生じることがあります。
まぶたが下がると、まぶたを上げようと頑張ってしまうので、まぶたの筋肉が頑張りますが、おでこの筋肉も使って目を開けようとします。そうすると、眉の位置が高くなります。

この方は右眼瞼下垂ですが、右目のまぶたが下がっています(赤矢印)。
目を開けようと頑張るので、左眼が大きくあいています。また、眉も高い位置にあります(緑矢印)。
手術をすると、そんなに頑張らなくても目があくようになります。

右眼のみ眼瞼下垂手術を行いました。右目の大きさは少し大きくなっただけなのですが、大事なのが眉の高さが下がったという事です。目を頑張らなくても十分大きく開くようになったということです。赤矢印の位置が下がっているのがわかります。手術前の、左目をくわっと開けている感じもなくなりました。おでこの筋肉を使わずに済むようになったので、疲れにくくなりました。
もりや眼科 平成26年7月の手術実績
2014.08.01 手術実績
難治性ドライアイは実はドライアイでない?眼瞼痙攣について
2014.07.28 ドライアイ
鼻涙管閉塞症に対する涙道内視鏡下のシリコンチューブ挿入術 5件
眼瞼内反 1件
翼状片切除術 1件
を行いました。週末出張があるので、今週は白内障手術はお休みです。
難治性ドライアイは実はドライアイでない?眼瞼痙攣について
当院だけでなく、多くの眼科ではドライアイの患者さんがとても多いと思います。
ドライアイといっても、多くのタイプがあって
・涙が少ない人
・ムチン(保湿成分)が少なくて水をはじきやすくなっている人
・油が少ない(質が悪い)ために涙が乾きやすくなっている人
・涙がたまる部分が小さい人(乾くのに涙があふれる)
・まぶたと眼の摩擦が強い人
などなど、タイプに応じて治療方法も変わってきます。その中で、目をよく見てもつるすべで綺麗なのに「ごろごろする、しぱしぱする」という訴えが強い方が時々いらっしゃいます。そのような方はいろんな点眼をしても全く効果が無いこともあります。
そのようなときに一度検討すべきなのが、「眼瞼痙攣」という病気です。眼瞼痙攣は文字どうりピクピクすることもあるのですが、全くピクピクしないものもあります。
眼瞼痙攣の主な症状で
・ まぶしい
・ 目を開いているのがつらい
・ 目が乾く
・ ごろごろする
と言うものがあり、ドライアイのように思えますが、どれも眼瞼痙攣の患者さんの約半数以上で生じると言われています。
眼瞼痙攣の場合、リズム瞬目と速瞬が特に苦手になります。リズム瞬目は「タンタカタン」というリズムで瞬目をしてもらいます。速瞬は可能な限り早くまばたきしてもらいます。これがうまく出来ない場合、眼瞼痙攣の可能性があるので、眼科を受診してみてください。現在ではボトックスという特効薬があり、うまく治療ができるようになっています。
糖尿病網膜症の記録(糖尿病眼手帳 第3版)
2014.07.14 網膜
無事に終わりました。
糖尿病網膜症の記録(糖尿病眼手帳 第3版)
当院では、糖尿病網膜症の方にはよく眼底写真を渡したり、OCTの写真を渡したりするのですが、
必ずやるのが糖尿病眼手帳を渡すことです。糖尿病眼手帳を渡すことで、網膜症の治療に関心を持ってもらいたいからです。 無くしてしまう方もいらっしゃるのですが、希望があれば再発行しています。
そんな手帳が今回新しくなりました。

ぱっと見前の版と同じですが、よく見ると2が3に変わっています。

第2版と比べると、黄斑症の記載が細かくなったようです。黄斑症は視力に直結しますから、とても大事ですね。特に、抗VEGF薬治療で黄斑症がある程度治りますから、記載が細かくなるのは仕方無いかもしれません。
黄斑症の所見で「びまん性」は一般の方には分かりにくいかもしれません。私が学生の時、この言葉を初めて聞いたときは「慢性」の仲間かと思ってしまいました。

他のページを見ても、OCTや黄斑症の記載が増えていました。OCTはもう少し良い機種の画像にすれば良いのに。
当院では、もうすでに3版を使わせてもらっています。今まで2版だった人は、空欄が無くなったら切り替えようと思っています。
もりや眼科 平成26年6月の手術実績
2014.07.07 手術実績
もりや眼科 平成26年6月の手術実績
白内障手術 52件
硝子体手術 13件
眼瞼下垂手術 3件
眼窩内腫瘍摘出術 1件
後発白内障に対するレーザー治療6件
網膜レーザー光凝固術 19件
涙点プラグ挿入術 5件
眼瞼痙攣に対する神経ブロック 1件
世界最高水準の手術機械「コンステレーション」のおかげで手術件数が多くでも全くストレスがありません。手術の申し込みをしてから手術ができるまでの期間が1か月よりなるべく長くならないよう頑張りたいと思います。
今回、ようやく当院も先進医療認定施設の仲間入りをしました。これで手術前後の検査に保険が使用できるのとともに、先進医療特約のある医療保険では手術費用の殆どが出ることになります。今回先進医療認定施設として認定された施設として、栃木県で7番目となる予定です。手術時に患者さんに多くの選択肢をあげられるのはとても重要なことだと思いますので、これからも頑張りたいと思います。