もりや眼科

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もりや眼科 平成26年3月の手術実績

2014.04.07

もりや眼科 平成263月の手術実績

 

白内障手術  49

翼状片切除術 1

結膜嚢形成術 2

硝子体手術 4

霰粒腫摘出術 4

眼瞼下垂症手術 3

後発白内障に対するレーザー治療 4

網膜レーザー光凝固術 16

涙点プラグ挿入術 6

 

今月は新しい乱視矯正眼内レンズを使用しました。なかなか良い成績だったと思います。乱視を確実に治すのはとても難しいですが、頑張りたいと思います。

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まぶしさ対策

2014.04.07

本日は

白内障手術8件(入院2件)

結膜嚢形成術2

皆さん無事に手術を終えました。

 

まぶしさ対策

 

「まぶしくて困っている」という話は、外来をしていて良く経験をします。眩しさの原因はとても多彩です。

①光の散乱

本来、眼球に入った光は黄斑で焦点をむすぶはずですが、それ以外の網膜に光があたると眩しく感じやすくなります。白内障の一種である皮質白内障はまぶしくなる代表疾患です。また、ドライアイで目が乾くと、角膜表面で光が散乱され、眩しくなります。

 

②網膜が敏感

特に、小児や若い方はまぶしく感じやすいです。瞳孔が大きくて眼球内に光が沢山入るという理由のほかに、網膜が光に対して敏感だというのも原因です。眼科医は眼底検査を行う時に目に光を当てるのですが、年配の方ほどまぶしいという人が少ないです。

 

③白内障手術後

白内障のせいで暗かった眼球内が、手術をして急に明るくなると眩しくなることがあります。しばらく様子をみると慣れることもありますが、なかなかなれない方もいらっしゃいます。

 

光の波長のなかに、眩しく感じやすい波長の光が存在します。

 分光透過率曲線

青色の光(380-480nm)が眩しく感じやすいです。ですから、その波長を遮れば眩しさが減りやすくなります。反対に、555nmの波長は、明るく感じる波長なので、そこを通してやれば暗く感じにくくなります。

 網膜疾患の見えかたと、遮光眼鏡装用時の見えかた

 

左は網膜の疾患で眩しく感じているイメージで、遮光眼鏡をかけると右のようにくっきり見えますというイメージだそうです。必ずしもここまでくっきりするかは個人差があると思います。

 遮光眼鏡

本来、眩しく感じやすい青色を遮断する眼鏡は黄色なのですが、黄色いレンズの眼鏡をかけたくない方にはほかの色もあります。当院でいろいろ試すことができます。(要予約)

 

 

手術中はどこを見ていれば良いのか?

2014.03.31

本日は白内障手術9件
霰粒腫手術2件
無事に終わりました。70-74歳の駆け込み手術が多かったです。
明日から2割負担になりますが、医療費が倍になると、大分負担が増えるのではないでしょうか。2割負担については、あまりニュースで取り上げられていない感じがしますが、皆さんご存知でしょうか?

手術中はどこを見ていれば良いのか?

 

たまに手術説明で言われることがあるのですが、「手術中はどこを見ていれば良いのですか?」ということです。そもそも、眼科の手術室に入るのが初めてという方が殆どですから、「手術の時にどんなところに連れて行かれるのだろう?」という不安もあるかもしれません。

 

白内障手術は顕微鏡を通して観察しながら行うので、顕微鏡の方を見ててもらうのが一番です。手術のときには仰向けに寝てもらって、目の前(目の上)に顕微鏡を設置するという形になります。

下の写真は、仰向けに寝ている患者さんに緑の布を載せています。赤い矢印の部分が患者さんの目です。緑の輪っかが顕微鏡で、緑矢印の部分から顕微鏡の光が出ます。

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顕微鏡の裏側を覗いてみると、下の写真のように光源が3か所あります。なるべく眩しくないように多少暗めに設定してありますが、それでもたまに眩しいと言われてしまいます。光っている3か所の真ん中あたりを見てもらえればと思います。

 顕微鏡のlight

 

片目(手術する目)だけ開けようとすると、どうしても目に力が入ってしまいます。そうすると、目がキョロキョロ動いてしまうのです。手術する目は開瞼器で強制的に目が開いているのですが、両目とも軽く開けている感じでいると良いと思います。

 

 

視野検査は頑張らない

2014.03.24

本日は白内障手術11件 無事に終わりました。
新しいAMO社の乱視矯正レンズを用いて手術を行いました。明日の診察が楽しみです。

視野検査は頑張らない

緑内障の検査といえば、眼圧検査とともに視野検査が重要です。
定期的な視野検査を行って、視野が減っていくようであれば緑内障が悪化していると考えなくてはなりません。
ですが、眼圧検査とは異なって視野検査は「光が見えたらボタンを押す検査」ですから、頑張って検査をするか怠けて検査をするかによって結果が異なってしまいます。

この方は、半年前に検査をしたときはこのくらいの視野でした。 
図1
視野検査の結果、向かって左上の4分の1が見えていないことが分かりました。もちろん、点眼で緑内障を進行させないように治療を開始しました。眼圧も順調に下がって半年後、もう一度視野検査をしたらこんな視野に。
図2
かなり視野が良くなってしまいました。緑内障は視野が改善することはありませんから、前回の検査がうまく出来なかったか、今回が頑張りすぎてしまったのかのどちらかだと思います。
初回の視野検査は、患者さんが検査に慣れていないので、検査の結果はあてにならないという話があります。また、手術を薦めると視野検査が良くなるという話もあります。 しかし、視野検査には「ひっかけ問題」があって、検査の信頼性を評価しています。信頼性が低い結果だと、治療方針を決める際には使用できません。
「視野検査は平常心でうけましょう」 

副作用があっても自己判断で点眼をやめないで

2014.03.17

本日は白内障手術を9件、霰粒腫摘出術1件行いました。
かなり重症のIFISの方もいらっしゃいましたが、無事に手術ができました。
IFISについてはこちら

今日は新しいORT(視能訓練士)が入職しました。
これで当院のORTは2名になります。さらに質の高い検査を提供できればと思います。

副作用があっても自己判断で点眼をやめないで

 

緑内障の診療をしていると困ることが時々あります。それは点眼薬をしっかりつけてくれないことです。緑内障は病状を理解するのが難しい病気なので、こちらが「重症の緑内障だ」と思っても、患者さんは気楽にしていることも良くあります。

 

先日あった話ですが、80歳くらいの患者さんが「最近見えにくくなったが、白内障があるかどうか診てほしい」ということで受診しました。確かに白内障は少しあるものの、両目とも視力は1.0。しかし、眼底検査を行うと視神経がかなり傷んでいるようでした。

視野検査を行うと、こんな視野が。


 無題

黒い部分は見えていないということなので、かなり進んだ緑内障と言えます。眼圧は17mmHgで、いわゆる「正常眼圧緑内障」です。それでもしっかりと眼圧を下げないと、緑内障の進行を抑えることができません。そのため、眼圧を下げる効果の高い3種類の点眼薬を処方をしました。しかし、私が感じた危機感は患者さんにうまく伝わっていなかったようでした。1か月後受診時には「まぶたの調子が悪かったから点眼してなかった」とおっしゃっていました。

緑内障が軽ければ、点眼を変更することもできるかもしれませんが、この方は点眼できるものをすべて使用していたので、点眼を減らすことしかできません。点眼を減らすということは、緑内障を抑える力が弱くなるということを意味するので、できればつけてもらいたいのです。もちろん、まぶたが腫れぼったくなるのは嫌かもしれませんが、失明のリスクを考えれば点眼を続けざるを得ないと思うのです。

なんとか自分の病状を理解してもらうべく、色んな方法で啓蒙しています。ブログ始めたての時に話した、盲点のチェックも時々患者さんに試したりしています。


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